「「ファンタジー」または「幻想」」を含む小説

――あなたの見た夢は、もう誰かが詠んだ詩かもしれない。 かつて、空に浮かぶ王国がありました。 にゃー大陸――猫の幻獣と精霊の民が暮らし、神々と語らう場所。 それは今、どこにも…

幼い時に実兄と離れ家の事情で、 他家へ養子に出された早城飛翔【はやしろ　ひしょう】 ＆ 唯一の肉親が突然旅立ち、 一族を担う立場となった徳力神威【とくりき　かむい】 ＆ …

定年直前の佐伯圭介は、数十年ぶりに故郷を訪れた。 昔、神社で言葉を交わした少女・水城真理子が、記憶のままの姿でそこにいた。 ただの幻か、過去への旅か。春風の吹く境内で、時を超え…

『カルバゾールの議書』―― それは、数多の異世界で姿を現し、自ら詩を綴る書物 幾重にも重なった激情、嘆き、誓い 数多の感情に曝され、詩に昇華したとき――書は魔導に至った 綴られ…

十年前、幸村は山奥の神社跡で、白い着物を纏った少女と出会った。 少女の名は琴葉——名も知らぬまま別れた初恋の面影は、幸村の心の奥底に静かに宿り続けていた。 時は流れ、心をすり減…

ある大学には、選ばれた学生のみが入ることができる特異なゼミがある。 与えられる課題はすべて教授が聞いた怪異や幻想といったモノからの依頼事。 課題はあくまで課題。大きく何かが変わる…

　魔女の短い独り言。

陰と陽を逆転させた"ワケあり皇太子"と後宮に潜む"毒舌な秘密の妃"の歪なバディが、 宮中で連続する神怪絡みの謎を解く、中華幻想の"怪異"事件簿！ 羲（ギ）の国では、皇帝のみが神…

詩と物語のあわいを旅する 8歳の少年の目で森と夜と命の記憶を辿ります。 月明かりと風の音、動物や見えないもの、消えゆく者の声… 僕にとって書くことは命を捧げること。 誰か…

　祖父が死んだ。遺されたのは一冊の青い本。そこには、”夜明けに物語は始まる。”の一文しか書かれていなかった。わたしは夜明けの光の中、そっと表紙を捲る。するとページの奥から文字が溢…

疲れた夜にだけ現れる、不思議な青年——ユウリ。 彼の細く美しい指先は、まるで水のように心に触れ、青く透明な“何か”を掬い上げる。 心を癒す行為か、それとも依存への入口か。 触れ…

　ここは、さまざまな種族が生存する世界。 　主人公であるベルメルシア家の御令嬢アメジストの種族は、人族（ひとぞく）。 　自分の信念を曲げない正しき道を歩む彼女は、とても慈悲深く、…

フリーターの主人公は面白そうだと思い、神社バイトに応募する。 そこで可愛い巫女さんと仲良くなれると思っていたが、そこでやるのは単純作業、煙草を吸うために、入ってはいけないと言われ…

滅びゆく世界。かつて栄えた都市は崩壊し、人々も消えていった。生き残ったもの達は虚獣に怯えながら命を紡いでいた。 そんな中謎の組織「巡礼者」は滅んだ都市を巡り虚獣を討伐しながらある…

ある日出会った「星を売る少女」。 彼女の願いは、ただひとつ――“自分の物語を終わらせること”。 けれど、その物語の最後のページに書かれていたのは、 『あなたがヒナになる』――とい…

幻想世界にひっそりと残る“異端の伝承”。 だが、どこか現実の裏側に触れるような、奇妙な噂話――都市伝説。 『幻想都市伝説解体録』と地続きの世界で語られる、忘れ去られた奇譚集。

失われた理想郷《アルカディア》の断片を綴る詩集 過去に存在したかもしれない、美しく、しかし届かない世界 そこに向かって歩んだ者たちの記憶、あるいは神々の警句が断章として綴られてい…

昔むかし、とある海辺の町の大晦日。余四郎と寅吉は、明王様の祠を見張る「供物番」に選ばれた。二人は自分の居場所を見つけられずにいる半端者同士。少年たちはこのとき、供物番という役割が…

　過去に書いた書籍未掲載の短編を集めてみました。 　これらは書籍デビューする前後の、本当に初期の作品です。なので当時の雰囲気を生かすため、ほとんど改稿せず、行間処理程度のみで公…

詩と戦記が交差する幻想世界。 七つの律に導かれ、運命と抗う者たちの記録が綴られていく──。 焔のごとく燃え上がる断罪の意志を抱いた皇女・アグニス。 そして、氷の理に生きながらも…