「言いたいだけ」を含む小説

黒田永輔は家族のいない高校二年生。 家族のいない寂しさを青春にぶつけ、全力で楽しんでいた。 だが、とある日の放課後。 変な声が聞こえてきたかと思ったら、俺は知らない場所へと転移…

とても綺麗な伊能君は男子だけど、それはそれは美人で、そしていろいろと怪異な噂が絶えない生徒。今日も今日とて伊能君は、言いよる男子を鬼に喰わし、陥れる女子を異界で孕ませ、虐める者達…

山に囲まれた小さな街。――幽楽町（ゆうがくちょう）。 その町には奇妙な噂があった。見た目は平凡な町、暮らしている人間も笑みを浮かべている。 にもかかわらず、夜にはガラリとその姿を…

お風呂にまつわるお話という企画があったので応募してみました。このお話は、徳島の大甕の続編として書かれたものです。 あの大きな甕は何のためにあるのか、と言いますと、藍染めの染料を保…

カクヨムに参加するにあたり、ここはできるだけ「作品」に近い形にして出す場と決めていましたが、ついにその（自分だけの）オキテを破ることにしました。 いろんな方と交流させていただいて…

　俺は幼児を連れた若い母親 穂乃果と出会う。 　偶然、俺の家の前で故障した彼女の自転車を修理してあげたことで俺たちは顔見知りになる。 　試験休み明けに俺のクラスに転校生がやって…

本手記は大切な“作家”を喪い、死を思うほどに 悲しみと苦しみに追い詰められてしまった“読者”様。 ･･････殺して剥いで削って埋めて逃げればいいものを、 それが出来ずに作品を、…

「人生はつまらない」 残念ながら、そう言い切れるほど、新田伊織は敗北者だ。貧相な顔立ち。最低クラスの成績に最低限の友達。部活も補欠な上にクラスの皆からも嫌われている。要するにイン…

頑張ったねのキスが、おでことか。 ありがとうのキスが、ほっぺとか。 日常的な、キミのキス。 でも──

「スカーは黙り込み、奇妙な間ができた（略）そんな反応は初めてだった。何かを言いたくないような、そう、言いよどんでいるように見える……言いよどむ？　そんなことが、アンドロイドにあり…

高校二年になった僕は、相変わらず“何でも解決するマン“を名乗らされ……名乗っていた。 初々しい顔の一年生たちは可愛いなぁなんて思っていたら、突然「あなたに、空園先輩の隣は相応し…

　海は彼と出会った時を知らない。でも彼は知っていた。そして友人はその彼の声を、姿を認識していた。 彼が見えない海と、海が見える彼、海も彼も見えている友人の空。 彼らのたった１ヵ月…

あたし小学生になったから おとうさんとおかあさんとおとうとに言いたいことがある

大好きな柚樹先輩と初デート。 好きな人と特別な時間を過ごすため、一生懸命おしゃれした。 緊張しながらも楽しみにしていた綾音だが、恥ずかしくてトイレに行きたいと言い出すことができな…

何か降りてきた時の仮置き場。 私に書ききれるか分からないので公開します。 ご自由にお使いください。 各話1話のみ投稿。 続きは書けたら書くスタイルで、その時は別に題をつけて投稿…

夏休みまっただなかのある日。優良乃（ゆらの）は、友人の昼子（ひるこ）のために、アイスクリーム屋さんへ買い出しに行っていた。ある事情から大好物なのになかなか食べることができない昼子…

ちょっと長めのエノキダケ、手に取った人は「ちょっと～？」と３割の人しか買いません。 ここに同様、「ちょっとこれ何？」の奇妙で長めの短編物語を集めました。 ３割人気のエノキダケ、そ…

異世界転生とかそういうものに憧れを持つ僕は、死んだ。死因も言いたくないほどのむごいしにかたをした。意識が覚醒すると、自称美少女の転生処理スタッフとそれが見えない僕。なんか先がみえ…

【2020年4月30日（木）ファミ通文庫より発売！】 ぼっちはリア充を凌駕する!!　ネトゲー世界に入り浸り、世界中のプレイヤーとコミュニティを築いている僕が言うのだから間違いな…

─ここはとある世界に存在する大きな樹齢千年を超える桜を守る軍国家のお話 部隊の名前にはそれぞれ華の名前が入る そして、国家と言っても国ではなく一つの家族である 時に笑い、時に他国…