「しあわせ」を含む小説

鳥が落とした涙を辿る。別れは告げねばならないが、しあわせならば。 旅人たちとの不思議な旅路、ご一緒しましょ。

　ストーリーは、主人公ら旅行途中の出来事から始まります。徐々にそれまでの経緯、その後の展開に続く。 　橘高紗央梨、二十八歳、広島県出身。 ほとんど実家ぐらしのＯＬ。一年前に恋人…

　なんとなく眠れないなあと思っていたら朝がきていた。 「それなら外にいこうよ。」 　アレクタリヤさんが僕によりそう。 　悪くないアイディアだった。僕は古びたスニーカーをはいて部屋…

「私」は、「彼」と同居している。 満月の次の夜は、「私」にとって特別な夜。「彼」の秘密は「私」の特別で、柔らかくて温かい。 柔らかい温もりと、おだやかな時間を、あなたは誰と過ごし…

　同題異話　九月号「さいわいなことり」のために書き下ろした作品です。 　幸せな小鳥を目にした主人公に訪れた出来事とは？ 　ちょっとしたギミックを入れてみました。

(杏子より梅、桜より武士、人の心は狂気の沙汰) (散らず枯れない花なんて　美しくもなんともないのですって) (どう？棺桶の寝心地はどう? しあわせ?しあわせ) 「死んでしまった…

生きる意味が見いだせない大学院生、上条美生のもとに、高校時代に上条に思いを寄せていた青年、霧生仁人からの手紙が届いた。彼は難病を患い、半年後に海外で安楽死することになっていた。 …

僕はユウちゃんの指先だ。色んな物と語り合えるよ。校庭のうんていくんともお友達だ。所が、不意に相棒となってしまった物があり、残念だけれども、いつかはお別れをしなければならない。辛い…

誰と見つけた？ 一人で見つけた？ あなたは今 本当に幸せですか？

舞台は3月、春のはじめ。 まだすこし青い季節にまだ青い恋人たち。しあわせな夢の時間から覚める冷たさを味わい、一つの曲をもって、彼らはあたたかい春を迎えます。

中目黒の目黒川河畔にて、ある女の、時ならぬ落涙に接した、ひとりの中年男。その、川面に滴る色相に、相渉る寂念涔々が、川の流れと、ふたりのこころを編む。

誰にでも優しくて、人気者の貴方。 老若男女問わずに好かれている。今日あそこにいたら、明日はあちら。 でも、私はもう貴方無しじゃ生きられないほど依存してしまってて―― 今日も、胃が…

　ひとりの男がいた。男は不幸であった。 　ひとりの母がいた。母は不幸であった。 　ひとりの女がいた。女は不幸であった。 　しかし、それぞれは幸せとなった。 　こちらは、あや…

　大陸の裳裾にしがみつく小国・クストルでは、王位継承の典礼を控え、国中が浮き足立っていた。けれど渦中の王太子・ライゼは、王権の継承を前に不安を隠せない。 　そんな少年王太子へ、異…

少女メアリーと、彼女と一緒に住んでいるおじさんの、緩やかでマイペースな毎日のお話。 こんな毎日がずっと続けばいいね、おじさん。

貧乏にあえぐ大岡家の小学生が、未来からご先祖様を「まっとう」にするために、やってきます。様々な道具を使って、ご先祖様を「まっとう」に教育し直した、大岡家の子孫に「しあわせ」はやっ…