「連作短編」を含む小説

　とある地方都市にある公立高校。新入生の朝倉咲月は、迷い込んだ図書室で一年先輩の宵宮透哉と出会う。 　二年生で通称眠り姫、ならぬ『眠り王子』だという彼は、のんびりした人柄を好かれ…

家でも、学校でも、わたしは誰の目にも映っていなかった。 でも、夜明けのアパートの階段で、あの人が言ってくれた── 「おかえり」と。 傷ついた少女と、孤独な大人。 二人の静かな暮…

好きな子に告白しなかったあの日。 恋人と過ごした特別な時間。 人生を楽しいものにしてくれたあの子。 ※感想いただけると嬉しいです。 三話からなる連作短編です

高校生五人の抱えていた想いが恋に変わるまでを、それぞれの視点でえがく、連作短編風味のお話です。 一人目のお話『ともだち』 『図書館の妖精』に惹かれた太田 朝陽(おおた あさひ)…

魔法はあるけど、英語やプログラミングみたいなあったら便利な技能扱い。 妖怪もいるけど、以前より弱々しく、正体不明の怪異ばかりが広まった現代日本。 魔女や狩人、普通の人たちが豆だぬ…

„Warum muß er eine Spur hinterlassen haben?“ （なぜそれは痕跡を残さなければならなかったのか？） —— Ludwig Wittgens…

　新学期の星見中学校。放課後の音楽室で、誰も触れていないメトロノームが鳴り続ける。理科棟では標本の目が光を避け、林間学校の夜は返事が一人ぶん多い。理由は語られない。ただ、皆で列を…

飲み歩きの浮かれた夜更けに酔っぱらって拾った『いわくつき人形』、その怪異を宥める手段として語られる、五体にまつわる怪談奇談。 大学の先輩だけども年齢も専門もよく分からないろくでも…

かつてこの海は、美しく豊かな命のゆりかごだった。 けれど、人間の手によって汚され、命は減り、海は悲しみに染まっていく。 「救えたなら」と願い続けていた海の神は、ある時、海の中で…

展示は“忘れないための装置”。——そう言った同級生に連れられて、週末は埴輪から鉄道、文学、川、印刷へ。展示室の静けさ、ラーメンの湯気、ページの余白。言葉にならない時間を並べていく…

子猫のような見た目のクマちゃんと、そんなクマちゃんを溺愛する冒険者たちの、ゆるふわでもこもこな日常を描く超ショートストーリー。 『肉球は正義』『湿ったお鼻最高』『子猫を吸いたい…

さびれた商店街に現れた見慣れない三階建ての雑居ビルとその壁に張られた「夢のつづきを見にいこう」という手書きの張り紙。ビルの二階には怪しげな人物がお店を構えており、書いた内容の夢が…

　冷や飯ぐらいの王宮呪術部所属、胡散臭い天才呪術師ヘレンの物語。 ※連作短編形式。完結必須コンテスト参加中のため、キリの良いエピソードで完結設定にします。 ※迷惑イケメン増殖展…

【石はささやくシリーズ第1弾】 私が講師を務めるパワーストーンデザイナー養成講座で扱う36種類の石たちの物語。 第1弾は虹の7色をテーマにした連作短編集です。 🔴第1話「赤い…

「仕事に疲れた」「夢を諦めた」「あの頃に戻りたい」 これは、路地裏にひっそりと佇むスノードームの専門店「SNOW GLOBE」を舞台にした、不思議なオムニバス連作短編です。店を…

元統制局長、水神令子を除くその場にいた全員を掃討した無人戦車、ガーディアン。再び、令子をめぐって世界は動き出す…… 30分程度で読めるSF短編です。連作短編、「夜明け」シリーズ…

遍歴の騎士が、数多の貴婦人にめぐり逢い、彼女たちを救済するハイ・ファンタジー。 騎士道物語のテンプレに従った物語です。 一話ごとに完結する、ごく短い短編の連作ストーリーです。

閉ざされた空。そして廃墟の街。この世界を生み出した謎が解かれるとき、統制局長、水神令子を待つものは…… 40分程度で読めるSF短編です。連作短編、「夜明け」シリーズの第1話です…

　幼い頃、山で遊んでいた時に声を掛けて来た知らない女の子を、私とYは不法投棄された冷蔵庫に閉じ込めた。そのことを忘れて家に帰ってしまった。 　翌日冷蔵庫のある場所にYとともに向か…