「不条理？ 短編」を含む小説

男達により、私はオープンカーに押し込まれた。 「一日駅長がある様に、あなたは一日…」

とある料理店のメニューに並ぶのは、いわくありげな料理名ばかり。 それぞれの料理に物語があり、そこから生まれるエモ（感情）がある。 味が感情に宿るのか、感情に味が宿るのか。 グルメ…

庭に見知らぬ男がいた。 「不本意ながら私は犬です…」

白昼夢の中で自分は、裸の少女と体を重ねていた。彼女の肌には、たくさんの傷痕があった。 「夢」の少女を探して、主人公の日常が少しずつずれ始めていく。タンポポ、前世、桃色のうさぎな…

ここは身につけているヘッドホンのサイズが、装着者の権力を象徴する世界。 そんなマギー審司並みに耳まわりが肥大化した世の中で、ヘッドホンを誇示する不毛なマウンティング合戦が、いま始…

短編置き場。 思いつき次第ここに書いていきます。 屁のように臭くて掴みどころのないものを目指します。 各話の繋がりはないため、お好きなところからお読みください。

金字塔が近似塔で、エレベーターがアリゲーター？ 塔が間違えているのか、塔を間違えているのか。 後藤改め誤答まみれの我が塔へようこそ――！ ※この作品はブログ【泣きながら一気に書…

背が高くも低くもない男と、太っても痩せてもいない男。 定食屋でもレストランでもない場所で出会ったふたりの、 ああでもないこうでもない出来事の顛末――。 ※この作品はブログ【泣き…

先の火球落下騒ぎの真相は、まったく別の、あるひとつの「事件」だった――。 いよいよ地球に降り立った宇宙人の、恐るべき言語能力とは……？ ※この作品はブログ【泣きながら一気に書き…

目的不明のホラ話を吹聴し、劇場楽屋を混乱に陥れる男、それが誰得師匠。 誰もが得したがっているいまの世の中に、誰も得しない、誰も得させない誰得師匠が投げかける無力なアンチテーゼ。 …

この世のどこかに、なにもかも無料の村があった。 しかし無料とは本当に無料なのか？　結局のところ有料なのではないか？ そんなアプリをダウンロードする際に感じる疑いを具現化。 ※こ…

人間はけっして、ただひとつのことを行うことなどできない――。 そんなメッセージ性があるのかないのか、わざわざ面倒な文体で日常を切り取る複合動詞濫発小説。 ※この作品はブログ【泣…

　――ぼくは魔法が使える。 　中学生の奥津城要は、小学校時代からひどいいじめを受けている。けれど、そのことでめげたりはしない。何故なら、魔法が使えるから。それを使えば、世界は簡…

迷信を信じ、つくり出し、応用して生きる男、それが迷村信彦。 正真正銘平身低頭迷信迷走。 いざ、迷信の向こう側へ。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載してお…

僕はある日、机の引き出しに紙切れがあることに気づいた。読みづらい文字で書かれていたが、紛れもなく僕の字だった。所々文字が滲んでいる。これは一体なんだろうか。全く記憶にない。その紙…

「おはよう」「お元気ですか？」「こんにちは」 そんな無意識に放たれる挨拶たちも、実は悩んでいるらしい。 これはそんな、アイデンティティを失いかけた挨拶たちの物語。あるいは愚痴。 …

全て短編なのでお好きなところから読んくださ。

人生の転機が訪れる、悪運はとにかくすごい。 そんな女性の物語。直接契約で仕事の日は日給2万円。 20代のころは容姿も良く、誰もがちやほやしてくれた。 しかし、気が付けば30代後半…

とにかく正論ばかり言う正論マンと、同僚たちとの不毛な論戦。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載しております。 　https://tmykinoue.hat…

食品から電化製品に至るまで、とにかく魅力的な商品が並ぶお店。 なにからなにまで揃っているくせになにひとつ売らないことから、店主は巷で「売らない師」と呼ばれているらしい。 そんな風…