夏休みの日記のような語り口で紡がれる、ぶっ飛んだ日常。
サルモ・ネラキン氏の言う通り、かーりぃちゃんに常識は通じません。それにしても貴方の名前、毒々しいにもほどがあるのでは……? なにからツッコんだらいいのかわからない。各話のタイトルですでに笑わせにきている本作ですが、中身はさらに腹筋の破壊力が高いですね。物語や名称の改変はもちろんのこと、へんてこな日常はいろんな意味で魅力的。
かーりぃちゃんのお供をしたら、一日と保たない自信があります。それでも、一緒にいると楽しそうな気がするのは否めない。この作品が長編になったらと考えるだけで、自然と笑いが込み上げてきます。まさにユーモアの塊。私には表現できない世界観なので、作者様が羨ましくもあります。さて、本作を覗いた、このレビューを読んだそこの貴方! まずは、もったいぶらずに一話を読んでみてください。気づけば、あまりの面白さに最終話まで来ていることでしょう。
ジャンル分け不能、ユーモアに筆力全振り。頭を空っぽにして楽しめる短編をお求めの方は、是非ともご一読を。