「人 純文学」を含む小説

人間関係に悩んで学校に行けない中学生が、黒猫に語りかけるお話です。

　ある日月島祐の元に一人の若い女が現れた。それは父親の再婚相手だった。 新しい母親になる人が自分と年も変わらない女。昔好きだった家族の形が完全に無くなることを恐れた祐は家を出る。…

金城くんが外界から逃げ出して1週間が経とうとしていたー。３編構造の過去作。

月に行き、ここからいなくなってしまったあなたを巡る想い。 「月に行くあの人に渡したい純文学一遍」参加作品です。

図書館で非正規職員として働く森島薫は、ガールフレンドの吉丘郁と同棲し始めて二年あまりになる。二人は趣味や性格がまったく合わないけど、磁石とSとNがそうであるようにくっついたり離れ…

誰も住まなくなった町の廃病院、生まれつき目の不自由だった彼は、事故に巻き込まれて車椅子がないと移動できない体になってしまう。誰にも知られずひっそりと死ぬはずだった彼に一人の彼女が…

浮世絵師として名を馳せようと野心を燃やす津軽家の御抱絵師、今村又兵衛。 妻のりよとはすれ違いがおきていたが、パトロンにもらった画室で創作に没頭するあまり、自宅に帰ることも少なく…

(兎にも角にも、I hope&wish you all to read My Children🙏Please check them out;-))どうも、最近ボランティアでのごみ…

今から５年前、新型ウイルス（CODIE-５２）の大流行によって、日本は人口の約２０％を失った。 特に持病を患っていた６５歳以上の高齢者は被害が深刻で、約５０％以上の方が帰らぬ人と…

なぜ覚えたのかもわからない幼少の頃の記憶が、その後の人生の要所で何度も蘇ることがある。意味があるとも思えない中立的で個人的な心象風景のなかに、人は曖昧なものごとの解釈を委ねて長い…

聖願心理の作品を軽く紹介するものです。 「この人どんな作品書いてるの？」 「何から読めば良いの？」 「読んだことがない話はどれ？」 なんて時にお使いください。

交通事故に遭い、下半身不随になってしまった兄。それでも希望を捨てきれずに立ち上がろうとして車椅子ごと倒れるという行動を繰り返していた。そんな兄の姿を見ていることしかできない弟が、…

大正日本。迷信も偏見も、今以上に色濃かったこの時代に、一匹の影法師のように黒い耳の欠けた子猫がいたとさ。 お読み頂いた方ののべ半数以上が応援をしてくださいました！　こんな拙作に…

うだつの上がらない大学院生、真田雪子は、ある日「隙間の神」を名乗る存在と出会う。両者は科学に対する姿勢を巡ってお互いの意見を言い合うが、議論は全くかみ合わない……。

ソクラテスはその死刑の日、執行の段取りを操作していた。そのために死んだソクラテスの前に一人佇むプラトン。師であるソクラテスの遺志は、俺に彼の思想を書物にして欲しいと言うものに違い…

死にたい人の午前三時から午前六時の脳内の話です。

蒼柳聖。彼女には特殊な能力が一つだけあった。それゆえに苦悩していた。 人から見れば羨ましがられるかもしれない。けれど、“ただそれだけ”の力。それゆえに苦悩していた。 苦悩の果…

認知症を患い、自分を失いつつある慶司。そんな夫を介護する鳩子。 幸せだった夫婦はもう存在しない。 凛一、潤、幸、ハナの四人の子ども達も、それぞれに問題を抱えながら生きていた――。…

澤村未来、高遠侑歩、二人は高校2年生。クラスは同じだけど、接点はなかった二人。けれど、ある時、二人の視線がぶつかって…。 惹かれ合う二人だけど、それぞれに人には言えない秘密があっ…