「ふたりなら」を含む小説

　誰にでもある、隠し事。それはきっと、友達、恋人、はたまた家族にも言えないような、秘密。名島一と名島日菜美の兄妹にも、決して他人には言えない秘密があった。これは、そんな秘密を抱え…

ふたりきりの空間。 あたたかい温度。 息が触れる距離。 この瞬間だけが、 わたしを満たしてくれる。

円了と八雲は公園で動画を見ながらひと休みをしていた。ふたりの前に現れた男は、虎に見られているという恐怖を感じているらしく……。

ふわりと笑う彼女に似合うのはきっと白いワンピース。でもその耳にキラリと輝くのは男物の僕のピアス。

ふたりで食事して、おしゃべりして、もう何年も一緒に時を過ごすふたりの女性。 いつまでも続くと思われた暮らしは、ある日・・

マサシとヤスシ。ふたりの幽霊。きょうも、死んでいます。きょうも、死で遊んでいます。

極度のインドア派でフリーランスのプログラマーである益江創守（ますえつくも）は、何を思ったか、ある日突然アメリカへとひとり旅をする。 そこで創守はなんとなく有名な宝くじを買ったのだ…

トーヤ、十九歳。五人姉妹の末娘。 スレン、十七歳。五人きょうだいの二番目長男。 町で暮らす箱入り娘のトーヤと、草原で暮らす遊牧民のスレンが出会い、結婚したのは初夏のこと。 結婚祝…

「ここは夢の骨格標本を集めた博物館だ」 おじさんの手の上に乗った小さなガラスケースには、彼のかつての夢が乗せられていた。 在宅ワーカーのぼくは、彼女である芽衣子の帰りを待ってい…

(14500字の短編)この作品は。児童文庫賞応募用の(空手の花)の(番外編)です。年齢層を少し上げています。 (あらすじ)空手野花(からてのはな)12歳。空手の女の子。一人で旅を…

告白されて付き合った彼女は、ハードディスクのような外付け式のこころを持っていた。好きも嫌いも彼女の中にはなく、かばんの中のマシンが判断したもの。そんな台本通りの恋愛に、付き合うふ…

月夜の晩に偶然出会った二人は…あらがえない運命に惹かれてゆく。たくさんの試練と愛を乗り越えて、それでもなお。。。

なかなか作品が読まれない寂しさや虚しさをおぼえたとき、ふと思い出したエピソードです。

音楽ライターの「私」は、正体不明のシンガーソングライター「フーディエ」に関する調査を進める中で、奇妙で不可思議なエッセイ風の文章やブログ記事を発見する。 ひとつめの文章は、3人…

「誰か！開けてください！助けて！」 「もう諦めたら？さすがにこの時間まで残ってるバカはいないって」 午後10時のサッカー部の部室で、 部のエース浅野先輩と、マネージャーである…

雑多で混沌とした街《旭街》は合法、違法、罵倒、暴力、なんでもある。薄暗い路地裏ではいつもだれかが笑っている。 死体を《商材》と呼ぶ青年・灰（かい）の店に、幼馴染の情報屋・白蓮（…

まず、留意してほしいことがあります。 ・これはフィクションであり、実在の人物や団体と一切関係がありません。 ・この小説に書かれたことは、絶対に真似してはいけません。 そ…

居酒屋に久しぶりに彼女と飲む約束をした。 ふたりは昨日も会っていたかのように、ありふれた会話を進めるが…… どこにでもある、ありふれた恋愛の、ひとつの形。 友人のTwitter…

　野森ちえこさん（@nono_chie)とリレー形式で一緒に書いている物語です。奇数回は私の担当、偶数回は野森さんの担当となります。 【あらすじ】 　将来の夢も展望も特になく…

ふたりの密会は――彼に罪悪感を与えることはなかった。彼女の人生だけに、暗い影を落としていた。それでもふたりは、後ろめたい逢瀬を止める訳にはいかなかった。