「超！短編」を含む小説

その犬は鳴かなかった。声を失っているのではない。ただ鳴く機会を伺っているのだ。母親の虐待がもとで、恐怖のために声を失ってしまった赤ん坊。彼らはいつも寄り添うようにぴったりと体をく…

僕の行く手はいつも雲の中のようにぼんやりとしている。頼りにしている道しるべの「線」は、途中で途切れてしまう。あっちに行ったり、こっちに行ったり、しているうちに、気づくとみんなは怒…

怪獣出現が頻発する世界、人々は希望を抱いて空を見上げた。 だが、そこに魔法少女はいなかった…超短編のミニストーリーをお届けです！

電車の中や風呂の中、道を歩いている最中にふと、アイデアがふってくることがあります。そうしたものの大半はどう使って良いかも分からないな荒唐無稽なモノだったりしますが、偶然話としてま…

　桜の花が綺麗なあの日、私は先輩に告白されて恋人になった。でも、私達がしたあることのせいで、二人の仲に危機が訪れる。私達、このまま別れちゃうの！？ 　 　三分で読める超短編な二人…

「死ぬなら此処と決めているのです」 旅の最中、突然見知らぬ老人に話しかけられた僕。 交わした言葉は少ない。だけど、やがて僕は知る。老人の思いを。そして祈る。 《その日》が、…

短い物語を集めた作品集。 2009年5月に作った個人誌から抜粋しました。 1話完結。1話は500文字程度。 ちょっとホラーっぽい傾向の話が多いと思います。

超短編小説　何を伝えたいのか目的が不明な物語　趣味だから書ける内容　

よくあるRPGの導入で、王様に期待をかけられたにもかかわらず渡されたお金も少なく、装備もしょぼい。 そんな王国の大人の事情を考えてみました。 某タクティカルエスピオナージ風の超短…

わたしは柔道の部活をしているそこに妹が来て……

長年、幼馴染の彼に片想いをしている。 そんな高校最後の夏。 勇気を振り絞り、精一杯した告白。 そして私は－－失恋した。 女戦士的立ち位置の私にはヒーローと結ばれるはずはなかっ…

タイムシーフと呼ばれる、大怪盗がいた。 タイムシーフはなんでも奪う、時には時間を進めたり、時には時間を巻き戻したり。 今宵の宴に馳せ参じるは、時間の怪盗タイムシーフ。この月明かり…

生き物と生き物の生のぬくもり

　"よほど疲れているのだろうか。 　これほどまでに、奇妙なことはあるだろうか。 　僕は今、リビングに立っている。" 階段を下りても下りても、そこにはリビングが広がる。 下りれば…

人からもらったお題を〈ものがたり〉のどこかに使って即興的に書き上げた、1話完結の超短編創作集。 「お題は頂戴しても、お代は頂戴しない」方針でプレゼントし続けて早15年。1000編…

湖のほとりにはスケーターズ・ワルツが流れていた。この町ではスケートがうまくすべれるかで人生が左右する。ベンは町の名士の娘ジルと結婚した。気づけば年をとっていた。ベンは二人の思い出…

森の子供たちはまず、うさぎの狩りから教わる。うさぎ、キツネ、鹿、イノシシ。そして、最後はクマだ。森の子供たちはそうやって大人になっていく。ギーはうさぎの狩りができなかった。うさぎ…

小学6年生の頃書いた超短編小説です。男の子？が口裂け女に遭遇してしまいます。30秒くらいで読めます。気楽にどうぞ。

子供の頃、６本指の男の子がいて、私はその子に憧れていた。何か自分だけの特別なもの。私だけの大切なもの。私はずっとそれが欲しかった。ある日、健康診断で見つかった小さな肝のう胞。それ…