「ふたりなら」を含む小説

廃墟で踊る少女の足は、瓦礫で傷つかない。 夕暮れに佇む少年の色彩は、橙色に染まらない。 ふたりと出会ったのは、時代も性別も感じさせない衣装の大人。 ひとの形を持つ、人間ではないも…

　東京八王子市緑中ヶ丘町に住む稲垣蒼太は人から疎まれて生きてきた。 　いつもの様に会社で暴力に近いいじめを受けていたその時。 　一体の怪物が現れた。 　何故か執拗に彼を追…

落ち武者狩りを業とする「野伏」あがりと言われた豊臣秀吉。 自ら「成りあがり」を名乗る日本ロック界の王者・矢沢永吉。 ふたりの「吉」の共通項を探り、２０２２年への餞とします。

コロナ禍で、部活ができなかったり、制約ばかりの生活の中、それでも恋をしている高校生たちの姿を描く140字小説。 ＊ベストオブ胸きゅん　12月編を公開しました！ 冬から春、夏か…

JMoF2022：ケモノストーリーコンテスト2022 短編部門で大賞をいただきました！ テーマは「7」です。 筆名「やまねこ よだか」で参加しました。 ※この作品はTwitter…

面倒くさい女の子ふたりの恋の話。 「今夜、一緒に飲みましょう」登場人物の美月さんが主人公です。 美月さんを知らなくても読めるようにしていますので（多分）短編百合として読んで頂け…

千年王国リーデルシュタインの妾腹の第三王子であるアルベルトは剣や魔法の才能には恵まれてはいなかった。現国王である彼の父は病床にあり、次期国王は誰かという話題はアルベルトの耳にも届…

君に対する愛敬はいつの間にか愛情に変わっていた 時間・距離・地位・空間。 どんな隔たりをも超えて一緒にいられたら。

　いつか一華庵でお点前することを夢見て、茶道をつづけてきた寒河江サチ。さっちゃんの愛称で親しまれ、茶道がうまいと周囲から一目置かれている。 　この秋に夢をようやく叶えたその日、茶…

27歳の遠藤 了《えんどう　りょう》は、自分を育ててくれた祖母を看取り、四十九日法要を済ませる。 昔近所に住んでいた秋沢 真澄《あきさわ　ますみ》が、かなり遅れて訃報を耳にして祖…

二百年前に起こった妖精族と人族との戦争後、エルフ族はその数を減らした。 ある場所で知り合った人族の女性とエルフの青年。 男嫌いの魔術師と、人嫌いのエルフ、ふたりの未来はー。 シ…

時は大正。拾った男と拾われた男の二人暮らしが始まる。 探偵とその助手の些細な日常を、助手の視点から切り取ったショートストーリー。

――今日に限らず、我輩の顧客はみな普通の人間ではない―― 車を待っていた行商人、「信士」。 今日と翌日、続けて商談の予定を抱えていた彼は、一刻も早く目的の場所に向かいたがった。…

華々しい未来を夢みて都会に出てきた私は、現実に打ちのめされていた。 そんな時、ひとつの出会いがふたりの未来を変える。