「地」を含む小説

　古来より『禁足地』と定められた土地がある。 　そんな土地を任せられ管理してきた一族がいた。誰もこないはずのその土地で、月明かりに照らされながら一人祈りを捧げる舞いを踊る少女。 …

世界の『綻び』。 それは、突然に始まった。 まるで衣服の端からスルスルと糸が抜けるように、世界のあらゆる場所が『綻』んでゆく。 人々は大きなパニックになり、宇宙へ逃げ出す者と…

沖縄への核攻撃を皮切りに、第3次世界大戦が始まった。 私、西村千里は、さいたま住みの16才で、引きこもり。 それが、あるきっかけで、大宮駐屯地の自衛隊でバイトをすることになる。 …

　家名ではなく自身を認めさせたい。旧家クラソン家の息女エイダは、そんな思いを抱き新聞記者として日々奮闘していた。伝説の英雄、戦神・セスの未だ見つからない墓所を探し出し、誰もが無視…

圧倒的な力を内包する古代道具エンシェントプレシャス。 それを手荒な手段で集めるネクロバーバリアンに多くの国、そしてハンターは手をこまねいていた。 エンシェントプレシャスの争奪戦が…

未来の王妃の座を約束された少女・葛斎《かつさい》は軟禁生活に飽和し化外の地へ飛び出す。そこで北の一族の美しい娘・何梅《カバイ》と出会う。何梅もまた、将来は一族の王となりうる少…

前代未聞！？ 西部劇風を謳う虚構（じじつ）に近い物語、ここに開幕！ メンタルおとうふな少女が転移した先は剣と魔法とドラゴンの……なファンタジー世界じゃなくて、銃声と無法が支配する…

１５歳の頃。儀式により『呪いの魔術』の才能をさずかった少年ウル。 そのせいで、家族から、忌み嫌われて過ごしていた。 そんな中、実の兄の死に直面する。 父から下った命令は、兄…

女子中学生の島﨑尚弥は地毛が金髪だ。そのことで周りからも、大人からもとやかく言われながら育ってきて、今も尚、とやかく言われる。 男子中学生の島﨑香折は人と目を合わせることがどうし…

　はじめに神は天と地とを創造された。地は形なく、むなしく、闇が淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。 〜旧約聖書、創世記より抜粋〜

戦国時代――、 人も妖怪も覇権を争い安住の地など無かった。そんな頃、半妖のあぶれ者として、宛てどなくさまよっていた嵐壊(らんかい)。 ついに力尽き、インチキ山伏に本物の御札を使わ…

戦争で心の傷を負った兵士は、平和の地を求めて旅にでる。

　国の中央から遠く離れた、毒に侵された地には『孤毒の地殻洞』という地下深くどこまでも続く秘境があった。その地殻洞を潜り、珍しく貴重な植物や鉱物、動物に遺物を求める探索者たちが日夜…

鬼城九朗はある場所で遭難し、病院に運ばれた幼馴染の久能怜夜の元へお見舞いと小言を言いに行く。そして、九朗は怜夜から遭難した場所に行った理由を訊く。 そんな彼の口から出たのは、その…

ありふれた町のアーケードのように見えて、どことなく変わっているこの町の住人たちは、不思議に仲良しである。 その一軒の娘は、ある日。不思議な事に気づきます。 なぜ、みんな家族がな…

この話はオカルトやホラー……ではない。言わばSF、より細分化するとタイムトラベルものだ。僕らは記憶の底に安寧の地を求める——（本篇より）

　絞殺事件を担当する所轄警察署の柴塚刑事は行き詰まりを感じていた。 　犯人は、首の骨にヒビを入れる程の力業で成人男性を絞め殺す一方で、現場の物証どころか周辺での目撃証言さえ皆無と…

海辺の観光地【シラハマ】にある病院を舞台に研修医が奮闘するお話ですが、医療モノではなく幻想小説です。

時は明治。横浜の居留地近くの日本人町に住む浪花節語りは、ある日異人に浪花節を聴かせて欲しいと頼まれ披露する。 しかし評判は芳しくない。けれども、そこでひとり喝采を送ってきた異人と…

東(あずま)京介(きょうすけ)は結婚後初めて妻の郷里を訪れた。そこで彼を待ち構えていた風習とは…… 以前、某雑誌で東(あずま)京介(きょうすけ)という主人公が妻の郷里に行き、…