「短編」を含む小説

創作企画「twilight-story」参加作。この作品のお題は「もしも生まれ変われたら」でした。

　ある病院で働く医者は、病院の屋上で独りの入院患者の少女に合う。 　少女は彼に、自分を殺して欲しいと頼んでくる。 　医者は「どうして俺に殺して欲しいんだ？」と尋ねると、少女は「天…

何の変哲のない高校生、転石八沖(ころびしはちおき)は新学期初日に寝坊をしてしまい、遅刻してしまう。通学途中で転倒し、昔からある祠を壊してしまう。そして祠の主が恨みを晴らすように、…

　僕は心の病を患っている。病名は、『統合失調症』。今朝、僕は凄く寂しかった。なぜ？　わからない。考えられるのは、秋だから？　去年までは、寂しいという感情は湧かなかった。 　発病…

燃えるような「愛」でもないし、実るような「恋」でもない。 ましてや、何も、始まってすらいない。 本人さえも気づいていない、想いのカケラを集めました。

主人公の男の子はクラスの気になる女の子を天体観測に誘う。そこで女の子が言い出したことは…

柘榴（ざくろ）の実には「愚かしさ」という花言葉があります。 短い作品集になっていますが、どの話にも必ず「愚かしさ」が隠れています。 各話１０分ほどで読めますので、色んな愚かしさに…

祭りの出涸らし、屋台の残骸、人間の搾りかす。 これはほんの刹那の、子供と大人の話。 人はいつから大人になるんだろう。 大人になり損ねた者を、君は何と定義する？

４～５話完結（予定）のミステリー風文学

かつて極悪非道の帝国に所属していた魔導士、イザベル・マギストスは仲間の為に帝国を裏切り、差し向けられた魔物たちから仲間を庇い命を落とした。死後の世界で、イザベルは女神から、帝国時…

やれるか？　やれるな？　やるしかねえんだ。 傷が開くほど欲しいんだろ。 欲しいもんくらい自分の手で掴め。 手を伸ばせ、伸ばせ、伸ばせ、大丈夫。いつか必ず絶対届く。 もはや強迫め…

異世界転生した「私」はここが前世でプレイしていた剣と魔法の存在する乙女ゲームの世界であり、自分が悪役令嬢であることに気づく。 それもまともな方のセーブデータではなく、ふざけて作っ…

最強武神・毘沙門天の冒険ファンタジー『毗沙門戦記』のスピンオフです。 もつれあう夫婦愛、もどかしい父子関係、仏のあるまじき心の内や、仏法を狂信する神々の想い……。 本編では語ら…

令和６年西宮白熊病院、さくら満開の下２人の男女がゴジラ談義の結論は日本、アメリカの代理戦争だと位置付け坂道を下りて行く。 昭和１６年それと同じく坂道に男女が居た。開戦間近の青空は…

思いついた言葉や短編を書きとめておくための備忘録です。

一つ一つは関連性のない、ショートショートです。 思い付いて書き上げたら、順番に公開して行くような頻度。 短い話が好きな人はどうぞ。

妻に先立たれ、たまに家にやってくる姪の息子の博之は最近「もし」の質問をよくする。最初は丁寧に答えていたが、健康で生きているのに段々うっとうしくなってきた。三十にもなって無職で小説…