「ホラーだけど怖くない」を含む小説

毎日いなされるかわいい殺意のおはなし

小さい頃から父親の仕事の関係で引っ越すことが多かった私たち家族。 引っ越す先々で出会う姿なき先住の人々との本当にあった話。

ゴミ屋敷に突然現れた少年。 彼は竜一と名乗った。 その周りで次々と奇怪な事件が起こる。 この少年、竜一の正体とは？ 創作都市伝説です。

鏡を使ったおまじない。果たしてその行方は？ ※本作はカクヨム運営による自主企画「#僕の私の都市伝説」向けに書き下ろしたものです。 ※本作の内容はおそらくフィクションです。…

　彼女は綺麗だ。 　俯いた表情を魅せる長い睫毛が、それに隠れた硝子玉のような――黄玉の瞳が、透き通る白い肌が、静脈の青さが滲み出るくらいに澄んだ肌が、そして彼女が綺麗だ。

白銀林（しろがねりん）は、不登校の女子高校生。 心に負った傷のせいで、他人と言葉を交わすことができない。 昼間は家に引きこもり、少年の姿で深夜の街を彷徨う。 或る日、孤独な林に…

或る夏の日、僕は、死ぬことを決意した。でも、ムカつくほど無邪気な幽霊が、嫌味みたいにそれの邪魔をする。 「金縛りだぞぉ～」 今日も、つまらない夜が明けようとしていた。

たとえるなら、『やぶにらみ』だ。 注） 斜視の方がすべて、見える人ではないと思います。あくまで、たとえとしての『やぶにらみ』です。

優しくもどこか厳しい祖母に孫はなついているが、学生であるためにやや遠方にある祖母の家に中々足が向かない。 勉強の忙しさにかまけて電話すらできずにいた、定期試験前のある日の孫に起き…

*出産死産水子の話が含まれています 十五夜の夜には、鯨が空を泳ぐんだ。 鯨は子を大切にする。種族など関係ない。 小さく美しい命の光を、分け隔てなく愛するのだ。 あなたがたにも子…

きっかけは、肝試しだったのだ。小６の夏、透はクラスメイトに臆病者の弱虫とはやし立てられて、近所の幽霊屋敷に侵入した。ポケットには符丁を書いた証拠の紙、手には強力ビーム防水加工の懐…