十五夜の鯨

作者 淡 湊世花

30

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★★★ Excellent!!!

夜空を泳ぐ鯨。
これが何と言っても素晴らしい幻想を描いています。

突然やって来た親子の別れは、確かに悲し過ぎるものでした。
しかし、最後まで読むと不思議と心が安らぎ、決して悲しいだけの物語ではないという事がわかりました。

魂をお迎えする鯨。
出会うには少し複雑な気持ちになりますが、一度は目にしてみたいです。

★★ Very Good!!

 昔、溺れかかった人間の子供を鯨が助けた話を読んだ。漁師の子供で、仕事を覚える為に海に出て船から落ちたらしい。鯨はその子供を背中に乗せて水面まで浮上し、奇跡的にも生還できた。実話である。
 本作での子供はああした展開になった。起きたことは起きたで逆戻りはない。ないが、今頃は鯨の背中に乗せてもらったところだろうか。