『囚われた王女は二度、幸せな夢を見る 1』
著:三沢 ケイ/イラスト:央川 みはら
ナジール国の王女アナベルは、結婚のために隣国サンルータ王国を訪れていた。
政略結婚ながら、相手の国王ダニエルとは友好的な関係を築いていたはずが、ある日突然、彼は態度を豹変させ、婚約破棄を告げてくる。
アナベルは冤罪で糾弾され、母国から彼女に付き従ってきた護衛の魔法騎士エドワールと共に投獄されてしまう。
エドは混乱するアナベルに、「姫さまのことは必ず私がお守りします」と告げ、彼の魔力の結晶である赤い魔法珠を手渡し、力尽きた。
その時アナベルは、18年間使えなかった魔力が解放されるのを感じ――気付くと時は6年前の12歳まで巻き戻っていた。
アナベルは今度こそ幸せな人生を生きるため、未来に起こる悲劇を回避するために、前世とは違う行動をとろうと考える。
手始めに、前世では力尽きる直前まで叶わなかった魔力解放のきっかけを求めて、学園に通うことに。
その中でエドともこれまでとは違う関係を築いていくことになって……?
これは二度目の人生を生きた王女の壮大な恋と、真実を解き明かすまでの物語!
『囚われた王女は二度、幸せな夢を見る 2』
著:三沢 ケイ/イラスト:央川 みはら
着実に一度目――前世とは違う人生を歩み始めたアナベル。
前世で自分を守って力尽きた魔法騎士エドとも、学園生活を通じてあらたな関係を築きつつあった。
そんな中、一度目の悲劇が起こった、すべての始まりの場所――隣国サンルータ王国へ訪問する日がついにやってくる。
前世の婚約者で自分をどん底に陥れた、ダニエルの立太子の式だ。
アナベルは緊張しながらも隣国を訪れ、前世の悲劇の真相を解き明かすために動き出す。
だが、訪れたサンルータ王国でも、前世にはなかった変化が起きていて……?
ときめきと謎が加速する、巻き戻り×西洋ファンタジー!
『後宮の検屍女官7』
著:小野はるか/イラスト:夏目 レモン
大きな嵐が近づく宮城では、帝が崩御間近にあるという噂がささやかれていた。玉座の交代が起これば自身の身にも危険が迫る延明(えんめい)は、ひとまず宮中にひそむ間諜の捜索を急ぐ。
「桃花(とうか)の父・羊角莽(よう・かくもう)に、桃花以外の『子』がいる――」
調査書から判明した事実。この人物こそ間諜なのではないか……。桃花を傷つける可能性に揺れる内心を振り切り、延明は調査を続けていた。
そんな折、嵐の去った後宮では二つの死体が見つかった。一つはかまどの中で発見された女官の焼死体。もう一つは古い作業場で自死した宦官の死体――。
事件性はないと判断されたが、その死体には不自然な点も多く……。
揺れる後宮に漂う不穏な気配に、桃花と延明は……?
大人気中華後宮×検屍ミステリ、第7巻!
『結界師の一輪華5』
著:クレハ/イラスト:ボダックス
五つの術者の家が支配する術者世界の秩序を壊すため、「漆黒」の中でも最強と名高い男が反乱を起こした。
五家に衝撃が走る中、低位の術者が妖魔にとりこまれ、命を落とすという事件が発生する。
妖魔は何者かによって故意に仕掛けられた可能性があると朔(さく)から聞いた華(はな)は、不穏な状況に警戒を強める。
その後も、術者の失踪と強い妖魔の出現が相次ぎ、次第に被害が拡大していく中、華は動物を媒体にした「呪い」が仕掛けられた場所を見つける。
そこに、呪いを得意とする五葉木の本家直系である青年、槐(えんじゅ)が現れる。
呪いの解呪に手を貸してくれた槐だが、マッドサイエンティスト的な気質のかなりの変わり者で!?
その一方で、朔は「華とこの国が危機に陥ったとしたら、どちらを選ぶか?」という意味深な問いを、葛(かずら)から突き付けられて……。
衝撃の新事実が次々と明かされる、要注目の第5巻!