概要
森に住む『花喰い竜』には「心臓を奪えば永遠の命を得る」という逸話がある。
家族の元へ帰り、病気の弟を救いたいラーラマリーは、生贄の装束の下に剣を隠し誓った。
「大人しく生贄になんてならないわ。花喰い竜を殺して、絶対に家に帰る。弟を病気から救って見せる!」
だが、いざ結界の中へ入ってみると、そこで待ち構えていたのは竜ではなく、燃えるような輝く赤髪の男、ジークヴァルトだった。
「面白いやつだな。竜を殺せるように、俺がお前を鍛えてやるよ」
何かと構ってくるジークヴァルトに次第に惹かれていくが、彼には秘密があった。
結
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- ★★★ Excellent!!!恋愛・謎解き・ファンタジーが詰まった珠玉の作品
──花喰い竜を、殺しに来たんです。
そんなセリフから始まる恋愛ファンタジー。
辺境の伯爵令嬢であるラーラマリーが受けた王命は、森に封じられた花喰い竜の生贄となること。家族のもとへ帰りたいラーラマリーは悲嘆にくれず花喰い竜を倒すと心に誓います。
ところが森で出会ったのは恐ろしい竜ではなく不思議な青年・ジークヴァルト。彼は、竜を倒すと意気込むラーラマリーを鍛えてやると言い出し……。
タイトルから異種族間恋愛の気配は感じられると思いますが、本作で特筆すべき点は「謎解き要素」と「世界観がしっかり練られた重厚なファンタジー」であること。
なにも持たない伯爵令嬢ってどういう意味?なぜラーラマリーは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!胸に熱く、優しく広がる、鮮やかな恋愛ファンタジー!
病気の弟を救うため、生贄として『花喰い竜』の棲む森に向かった伯爵家の長女ラーラマリー。
恐ろしく人を襲うと思われていた竜の森に住んでいたのは、孤独を心にしまい、友との約束を守リ続けている赤毛の竜人で……。
生贄として捧げられたのに、転んでもただでは起きないラーラーマリーと、自分を殺しに来たという少女に目を細める孤独な竜。
二人が出会った時、今まで忘れ去られていた歴史が動き出す。
ラーラーマリーとジークヴァルトの恋の模様を美しい文章で表現しながらも、頭の中にそのシーンが浮かび上がるような、映像的な表現、そして女性向け恋愛ファンタジーでありながらも手に汗握るバトル描写。少女漫画も少年誌も大…続きを読む - ★★★ Excellent!!!愛おしき魂たちが躍動する
完成度の高さに思わず感嘆の溜息が漏れました。本作は、鮮やかな筆致で描かれる世界観と、血の通ったキャラクターたちが織りなす、この恋愛ファンタジーしか勝たんです🥺!!
主人公・ラーラマリーの、家族を想う芯の強さと凛とした佇まいには、誰もが魅了されずにはいられません。彼女とジークヴァルトが紡ぐ、不器用ながらも揺るぎない絆。それは単なる「恋愛」を超え、読者に圧倒的な安心感と幸福感を与えてくれる、かけがえのない救いの物語です。
特筆すべきは、神業とも言える緻密な構成力です。 物語の随所に散りばめられた謎と伏線。それらが後半に向けて鮮やかに収束していく様は、圧巻の一言に尽きます。複雑な仕掛けを孕み…続きを読む - ★★★ Excellent!!!永遠を誓う純愛
主人公のラーラマリーに王命が下り、それは『花喰い竜の生贄』になることだった。
弟を救うため、絶対に死ぬことはできないラーラマリーは剣を隠し持って、逆に花喰い竜を討ち倒そうと考えた。
花喰い竜がいる結界へ入ると、いたのは花喰い竜ではなく、赤髪の男ジークヴァルト。
ラーラマリーとジークヴァルトの惹かれ合いながらすれ違う恋が描かれます。
ドキドキ、キュンキュンする場面は当然ありながらも陰謀や謎があり、読んでいると物語に深く入り込みます。
そんな中でも二人の恋模様の描写は秀逸です。読者側の私たちも応援したくなりますし、どうしてすれ違うの! と思ったりもします。
二人の純愛が描かれ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!甘いだけじゃ終わらない、胸を締めつける異種族恋愛
夢中になりすぎて一気読みしてしまいました……!
弟を救うため、生贄として短剣一本で結界へ飛び込んだラーラマリー。そこで待っていたのは、孤独で不器用な優しい竜王・ジークヴァルト。導入の緊迫感から一転、二人が心を通わせていく描写が温かく、森の美しい情景とともに、一気に物語の中へ連れていかれました。
最強の竜王による甘々な溺愛生活だけにとどまらず、謎解きと真実、そして建国神話に隠された悲劇。ロマンスだけに留まらない骨太なストーリー構成と、伏線回収の鮮やかさが実に見事です。
ジークヴァルトの心臓を捧げるほどの愛、ラーラマリーの家族を想う健気さと強さ、森の住人たちの愛嬌と頼もしさ——どのキャラク…続きを読む - ★★★ Excellent!!!花喰い竜を殺すと誓い、生贄となった花嫁は……。
コルタヴィア伯爵家の長女ラーラマリーの元に、ある日突然王命が下った。森に住む『花喰い竜』の生贄になれ、と。『花喰い竜』には「心臓を奪えば永遠の命を得る」という逸話があり、病気の弟を救いたいラーラマリーは、隠し持った剣で竜を殺して家に帰ることを誓うのだった。
森の結界の中へと入ったラーラマリーを出迎えたのは、竜ではなくジークヴァルトという名の青年だった。ジークヴァルトはラーラマリーが竜を殺す手伝いをしてくれるという。
なにかと気にかけてくれるジークヴァルトに対して、ラーラマリーは少しずつ惹かれていき……この森の秘密を、そして『花喰い竜』の真実を知ることになる。
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生贄という最悪…続きを読む