どこまでも純粋で温かい、愛に包まれたおとぎ話

最終話まで読了済みです!!

素敵なタイトルに惹かれて読み始めましたが、蓋を開けてみれば決して甘いだけではない、重厚で緻密に構成された骨太の作品でした。

主人公であるラーラマリーの成長物語は決して平坦ではありませんでしたし、彼女に想いを寄せるジークヴァルトの背負う使命と宿命も非常に重いものです。

ですが本作はそういった様々な障害を一つ一つ丁寧に、まるで複雑に絡まったパズルを解き明かすようにして乗り越えていきます。

そしてその解決法は、ラーラマリーとジークヴァルトという二人の主役の想いの深まりと寄り添うように配置されており、一見すると複雑で重厚なように見えて、実際はシンプルなラブストーリーとしても文句なしに楽しめる内容になっています。まさに一粒で二度美味しい!!

特にラーラマリーもジークヴァルトもどちらも素直で優しく、しかも出会って割と早い段階でお互いに好意を抱いているにも関わらず、宿命と運命が邪魔をする展開は、恋愛模様にしばしば現れるどろっとした部分が苦手な方でも安心して楽しめるのではないでしょうか。

総じて、恋愛作品に慣れ親しんでいる人もそうでない人も、むしろ恋愛以外の少年マンガ的な娯楽を求めている方にも広くお勧めできる素晴らしい物語でした。

ぜひ多くの方に御覧いただきたい作品です!!

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