概要
魔法の「魔」は悪魔の「魔」――哀れなる魔法使いの定めに抗え。
髪も、目も、肌も白いその青年は、記憶さえも真っ白だった。ただひとつ残った色は、「狂った化け物」と称される「魔法使い」の赤い影――魔法の神秘に触れる時、生まれるのは悲劇だけなのか? 今、青年はダークファンタジーをいく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ハードボイルドファンタジーという嗜好品
ようやく、ようやく最新話まで追いついたのでコメントを!
(以前に評価ずみです!)
ダークファンタジーとのカテゴリに偽りは一切無く、暗鬱とした雰囲気が続きます。
その暗さは、例えるなら嵐の前の森林といったところでしょうか。
しかしながら、途中途中で挟まれるウェットに富んだ会話や、センス溢れる比喩表現が、いい案配に読者の精神を癒し(?)ていきます。
これにより、本作はダークファンタジーというカテゴリであると同時に、作中の登場人物に松田優作あたりが紛れ込んでいても違和感がないような、ハードボイルドな空気感も醸し出されています。
この空気感と雰囲気にはコーヒーやタバコ、酒のような謎の依存性が…続きを読む