ハードボイルドファンタジーという嗜好品

ようやく、ようやく最新話まで追いついたのでコメントを!
(以前に評価ずみです!)

ダークファンタジーとのカテゴリに偽りは一切無く、暗鬱とした雰囲気が続きます。
その暗さは、例えるなら嵐の前の森林といったところでしょうか。

しかしながら、途中途中で挟まれるウェットに富んだ会話や、センス溢れる比喩表現が、いい案配に読者の精神を癒し(?)ていきます。

これにより、本作はダークファンタジーというカテゴリであると同時に、作中の登場人物に松田優作あたりが紛れ込んでいても違和感がないような、ハードボイルドな空気感も醸し出されています。

この空気感と雰囲気にはコーヒーやタバコ、酒のような謎の依存性があり、言わせて頂くならば、本作は『嗜好品』的作品であると言えるでしょう。

一度ハマれば抜け出すのは至難の業です。



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