蛇を抱いて生きる

作者 笛吹ヒサコ

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★★★ Excellent!!!

 カルマは前世から引き継いだものとして語られがちですが、現在の行為の結果、来世へ向けて生じるものでもあるはず。

 ミコトとサクラには、人としての欲望を追いかけることで身体的心理的カルマは生じる。
 タケルとの出会いで思い出した前世のカルマともども、蛇のタトゥーとして刻んで「前世、現世問わずに自分のカルマを背負う覚悟」をミコトは示したように感じました。

 前世のカルマをミコトに吐き出し心理的な負担をタケルは軽くした。しかし、欲望を生じさせ新たなカルマを生む起点ともなった。、

 サクラはまったく無自覚のまま奔放に生き、カルマを積み重ねている。

 漠然とだけど、意識してカルマを背負うミコト。
 前世のは意識したけれど、現世のには無意識なタケル。
 前世も現世もカルマに無意識なサクラ。

 カルマを巡る三者三様の姿がミコトを中心とした一万字程度の短編に盛り込まれている。

 とても興味深く、ミコトの格好良さとともに印象的な作品でした。

★★★ Excellent!!!

 蛇が嫌いな女と、蛇が嫌いな男子中学生が、前世について語る物語。
 男子中学生は女を、あろうことか「蛇」と呼んだ。
 しかし、少年が言う「蛇」とは、少年の前世の記憶に出てくる蛇のことだった。
 興味を引かれる女。
 女は少年と別れ、今日も女友達を抱く。
 蛇が爬虫類の蛇ではなく、「蛇」に変換される時、物語は人間の本質を突く。

 是非、ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

もしも自分が前世を断片的に覚えていたなら。
そしてそれが、互いに関係性のある存在であったのなら。

年齢も性質も性別も、何もかも違う二人が出会い、前世の業に知らずしらず向き合うお話です。
ふたりの出す結論と、大きくはない、しかし確実な変化。

不思議な読後感のある作品でした。ご一読あれ。

★★★ Excellent!!!

色々頭を駆け巡る

ミーハーな思いと、背徳感を伴った意味を見いだせぬ高揚感
すべてを感じさせてくれる
胸の奥に言い知れぬ熱いものが灯る
きゅんきゅん(死語)やドキドキでは言い表せない何かを一緒に(๑•̀ㅂ•́)و✧(誘惑)

彼女の新たな一面を知りにページを捲ろう

★★★ Excellent!!!

色々と
サクラとミコトの掛け合いとか特に
言及しちゃいけない気がするけど好き

二話でタケルが語る『前世』が、現代においてはちょっとずつズレたり混じったり、分かれたりしてる
(サクラとその夫、サクラとミコトそしてミコトとタケル)
って思いました、日本の神話には明るくないですがたぶんそっちを知ったらもっと楽しめるのか、とか
造りを考察するのはやめ

かなり、キマシた

★★★ Excellent!!!

現世を見れば過去世がわかり、現世を見れば来世も分かる。
生まれによって行いが決まるのではなく、行いによって生まれが決まるというのがいわゆる因果の法則。

さて、今回登場する彼らの人生には、どのような「業(カルマ)」が横たわっているのでしょうか。

カルマは燃料であり、エンジンであり、排気ガスであります。

人間を突き動かす莫大なエネルギーの正体が、本作を読めば分かるかもしれない。

信じるも信じないもあなたしだ(おっとそこまでだ