概要
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女郎花の花言葉は「美人」「親切」等。男郎花の花言葉は「野性味」「賢明」等。
白い菊の花言葉は「真実」「誠実な心」等。黄色の菊の花言葉は「僅かな愛」「破れた心」等。
柊の花言葉は「先見の明」「保護」等。
少しでもお楽しみいただければ、幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!秋だから心に染み入る、3つの怪談。
ホラー短編の名手、遠部右喬さんの書かれた、秋の花にちなんだ3つの怪談です。
遠部さんの「植物記」というコレクションに収蔵されています。
第1話は男女の歴史もの(女郎花)、第2話は現代のリーマン(菊)、第3話は現代のお嬢ちゃん(柊)のお話です。それぞれの花に絡んでいます。
どれもストーリー構成、キャラ造形、文章表現がしっかりしていて、確かな実力の裏打ちを感じます。自分の創作にも学ぶ点が多そうです。
特に気に入ったのは第1話、少女が手の中に捕まえた子供の魂である蛍を助けるため、命を投げうってとった行動に心が打たれますね。
ホラー色は薄目、バッドエンドでもなく、万人向けだと思います…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美しくて、ちょっぴり怖くて、優しい物語。
1話目、夢中で読みました。作者さまの操る言葉、それによる描写、またそれによる物語——すべてが美しく、ものすごい満足感です。
2話目は1話目とは全く違った味わいの作品で、不安になるホラーです。私はもう、自分の命運はこの神様に委ねます。幸い、作中に出てきた不吉な色は見えませんでしたし……神の御心のままに。
「柊」を描いた3話目もまた、1話目、2話目とは違った具合に楽しめる作品で、しかし作者さまの描く美しさをしっかりと味わえる作品でした。ホラーではあるけれども、とても優しいお話です。
ホラーという共通点を持ちながら、まるで味わいの異なる3つの物語。一気に読むもよし、3日かけてじっくり読むもよ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ぞくっとではなく、しんしんと怖い。秋ホラー
季節の花を題材にしたホラー「花語りシリーズ」秋の章。掌編三本で気軽に読めます。今回の花は女郎花・男郎花、菊、柊。
第三話「柊」
今回一番気に入った作品。小学生向けのようなやわらかい文体の心温まる内容で、妖艶なるも冷徹なホラーを書いてきたこの作者としては珍しい。けど、案外しっくりくるかも。ツンデレ柊さんのキャラが面白かったです。
怖いものなんて見えない方がいいのだろうけど……切ない。忘れないで居て欲しい。
第二話「菊」
霊的な面接官の話。これも今までにないパターンでした。
わりとすっきり明瞭にオチるのが特徴のこの作者にとって、どうとでも取れる落ち方をする。その分、あれはなんだったんだろうと…続きを読む