秋の気配と家族の愛が沁みる、不思議な夜の怪談話
- ★★★ Excellent!!!
秋の夕暮れにふと迷い込んだような、不思議な余韻を残す短編集でした。
静かな怖さと、そこにそっと寄り添う優しさ…その絶妙なバランスに心が揺れます。特に「柊」のツンデレじいちゃん、登場するたび思わずクスッとしつつも、家族への深い愛情がじんわり沁みました。怖いだけじゃない、“守る”という強さと切なさがじわじわ胸に広がる作品です。
ホラーが苦手な方にも、秋の夜長にこっそりおすすめしたくなりました。ちょっぴり大人の童話を味わいたい方、ぜひ、この機会に読んでみてくださいね。