暑さの去った季節のなか、ヒトをしずかに、やさしく見守る者たちの唄。

女郎花に男郎花、菊、柊。
ふるくから親しまれてきた秋の花たち。暑気の去った空気のなかに相応しく、しずかに、涼しく、けれど優しく、ヒトの営みを見つめ、そっと手を添えようとしてくれる。
そんな花たちの魂を、かすかに感じるその息吹きを、やさしく描いた掌編集です。

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