概要
──どこまでも、どこまでも落ちてゆく夢を見た
「トゥーティリア王子の宿題」の登場人物、宰相のクロミア・ヴァンスのお話です。
幼少期から少年時代、青年になるまでの物語は王子や陛下、クロミア達の様々なお話を紡いでひとつの形になる予定です。
これらは「ダーステイルズ」シリーズという名でまとめていきます。
気長にお付き合いいただければ幸いです。
幼少期から少年時代、青年になるまでの物語は王子や陛下、クロミア達の様々なお話を紡いでひとつの形になる予定です。
これらは「ダーステイルズ」シリーズという名でまとめていきます。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!夢と死の境界を描く静謐な物語
<プロローグ1〜4を読んでのレビューです>
物語は夢と現実のあいだを漂うように始まります。幼い少年の高熱という切実な状況と、その内面で展開される深淵の夢。その対比が、静かでありながら重い緊張を保っています。言葉は抑制されているのに、描かれる光景は不穏で美しく、読む側にじわじわと不安と期待を同時に植え付けます。
個人的に印象的だったのは、
「深い海の底に降り積もるという雪のように」
という一文でした。視覚と感覚を重ね合わせ、静けさと恐怖を同時に喚起する比喩。その柔らかさの中に、不可避の落下を受け入れる諦念が響いていて、この物語全体の基調を象徴していると感じました。
母と子、医者との…続きを読む