概要
夢だった声優を22歳で引退した橘まどか。次に選んだのは、準大手の広告代理店――と思いきや、配属先のチームリーダーは、まさかの中堅ラノベ作家!?
社内では有能だが癖の強いその上司は、二つの顔を持つ変わり者だった。広告の企画書から小説のプロット相談まで、まどかの新生活は想像以上に波乱万丈。
「演じる声」を手放した彼女が、「言葉で伝える」仕事に挑む日々の中で、過去の夢と新しい居場所が静かに交差していく――。
これは、夢を一度終わらせた元声優と、物語を作り続ける男が紡ぐ、ちょっと不思議で温かい「第二章」の物語――。
各話タイトルは惹きのためでなく、作者本人がどこに何を書いたか把握するために書いてます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!言葉を失った元声優が、再び“伝える”力を取り戻す物語
舞台は広告代理店。
主人公は、かつてステージで声を届けていた元アイドル声優――日向小春。
夢を終えて社会に出た彼女が出会うのは、どこか掴みどころのない上司・佐倉陽介。
彼はただのディレクター……と思いきや、どうやら“もう一つの顔”を持つらしい。
本作の魅力は、「声で伝える」から「言葉で伝える」へと移り変わる表現者の成長譚。
派手な事件や恋愛に頼らず、丁寧に描かれる“社会人一年目のリアル”が胸に沁みる。
オフィス描写や会話の温度感も絶妙で、まるで隣の部署を覗いているような臨場感だ。
そして少しずつ明かされていく上司の正体。
かつての夢と、これからの現実が交わる瞬間――その“再会”が待ち遠し…続きを読む - ★★★ Excellent!!!声優を引退した主人公の次の仕事は、広告代理店勤務!
広告代理店に勤務する主人公──これだけでも珍しいのに、本作品はそこに「元声優」という属性を持ってくる
お仕事系の作品に、別のお仕事が混ざり込むわけだ
しかし、その職業と職業とが化学反応を起こし、唯一無二の魅力となっている
本作品の長所は、特殊な職業と特殊な職業を掛け合わせているにも関わらず、一切目減りすることのないそのリアリティだ
作者が本当に元声優で、現在広告代理店に勤務しているのではないか
そんなことすら考えてしまう
そして、さらに、タイトルにもある「上司がラノベ作家だった件」
声優、広告代理店、ライトノベル作家
この三つ巴がどういった作品を作っていくのか、目が離せない
是非一読を - ★★★ Excellent!!!誰かの頑張りが誰かの道を作っている
29話まで読み終わったので書きます。
ストーリーキャラクターのパーソナルはあらすじ、他の方のレビューにお願いします。
自分が何者か。1つの手段は仕事になるでしょう。特に志したことに触れる仕事なら十分すぎるほどの誇りとなり、自分を自分たらしめる存在になってくれます。
しかし、導になるものがない人も昨今珍しくはないのではないかと思います。如何せん、選択肢が多すぎる上に考えている暇がない。仮に見つけても年齢や時間の制約からやれない可能性も大いにあります。
諦めるか諦めないか。その決断を下すのは難しい。
憧れを、ようやく見つけた何かを決断1つで止めてしまうというのはとても難しい。
もう、追い…続きを読む