舞台は広告代理店。
主人公は、かつてステージで声を届けていた元アイドル声優――日向小春。
夢を終えて社会に出た彼女が出会うのは、どこか掴みどころのない上司・佐倉陽介。
彼はただのディレクター……と思いきや、どうやら“もう一つの顔”を持つらしい。
本作の魅力は、「声で伝える」から「言葉で伝える」へと移り変わる表現者の成長譚。
派手な事件や恋愛に頼らず、丁寧に描かれる“社会人一年目のリアル”が胸に沁みる。
オフィス描写や会話の温度感も絶妙で、まるで隣の部署を覗いているような臨場感だ。
そして少しずつ明かされていく上司の正体。
かつての夢と、これからの現実が交わる瞬間――その“再会”が待ち遠しい。
表現することに悩むすべての人へ。
静かで温かく、そしてどこか希望に満ちた再生の物語です。
広告代理店に勤務する主人公──これだけでも珍しいのに、本作品はそこに「元声優」という属性を持ってくる
お仕事系の作品に、別のお仕事が混ざり込むわけだ
しかし、その職業と職業とが化学反応を起こし、唯一無二の魅力となっている
本作品の長所は、特殊な職業と特殊な職業を掛け合わせているにも関わらず、一切目減りすることのないそのリアリティだ
作者が本当に元声優で、現在広告代理店に勤務しているのではないか
そんなことすら考えてしまう
そして、さらに、タイトルにもある「上司がラノベ作家だった件」
声優、広告代理店、ライトノベル作家
この三つ巴がどういった作品を作っていくのか、目が離せない
是非一読を
29話まで読み終わったので書きます。
ストーリーキャラクターのパーソナルはあらすじ、他の方のレビューにお願いします。
自分が何者か。1つの手段は仕事になるでしょう。特に志したことに触れる仕事なら十分すぎるほどの誇りとなり、自分を自分たらしめる存在になってくれます。
しかし、導になるものがない人も昨今珍しくはないのではないかと思います。如何せん、選択肢が多すぎる上に考えている暇がない。仮に見つけても年齢や時間の制約からやれない可能性も大いにあります。
諦めるか諦めないか。その決断を下すのは難しい。
憧れを、ようやく見つけた何かを決断1つで止めてしまうというのはとても難しい。
もう、追いかけることは不可能だろうという物も当然あるでしょう。
片や元声優、片や現役の作家。
形は違えど「表現」することに携わっていた、今も携わっている2人の作る教育の仕事は誰かの背中を押すのか?
就職活動から始まり、やがて大学広報に関わる会社に就職する、主人公の橘まどか。
就職が決まるまでの過程も現実味がありますが、何より就職後の大学広報としての業務描写。大学前教育の背景や具体例まで、丁寧に描かれておりリアルです。
声優時代の経験が現在の仕事観にも息づいていて、成長とともに変化する“生きたキャリア”として見えるのが印象的です。
ラノベ作家でもある上司との出会いで彼女の中に起こるキャリアの再解釈や、過去が思いがけず現在と結びついていく展開は、ある程度の仕事経験がある読者なら「自分なら」と思うタイミングがある人も多いはず。
最新話では少しずつ緊張感を帯びた展開に突入しており、今後の展開が楽しみな作品です。
舞台はとある企業。主人公は声優の仕事を卒業し、社会人となった女の子。
本作の世界観に非現実的な要素はありません。
社会人になったばかりである女子の心理がリアルに描かれている作品です。
主人公と同じような想いをしている女性は多く、読むと共感ができるのではないでしょうか。
作中の主人公には、高校生の時からしていた声優の仕事を卒業した過去があり、この背景がこれからの物語に大きく影響していくものと思われます。
ヒロインは社会人になって頑張りたいと強く願っているようですが、本気で頑張れるものが何か、それが出来るのか、自分が何者になりたいのか、といった悩みを抱えているようです。
本作の見所は、ラノベを書きながら仕事をしている課長さんと絡みながら、ヒロインが自分の進む道を悩みながら決めていく姿だと思います。
これから働くことに不安を抱えている人、働き始めた人、そうでない全ての人にオススメさせて頂きます。
一読してみて下さい。