タイトルに偽りなし。
とにかく損得勘定を行動指針にしている主人公王雅が、元神の使いでタイトル通りのお酒大好きなお稲荷様をvtuberとしてプロデュースして行くお話です。
とにかくキャラクターたちが魅力的。
主人公もですが、プロデュースされるイネさん、二人(?)を取り巻く周囲の人々……このキャラクターたちが織りなすお仕事もの&ラブコメ展開が本当読んでいて楽しいのです。
それとよくよく考えれば神とそれを信仰する人らの関係と現代の推し・推される関係はかなり似ているものにも思えます。
きっとイネさんの再就職先としては順当だったのでしょう。
気になった方は是非是非お読みくださいませ、絶対に損はしませんから。
ちょうど日本神話に関する作品を漁りたいと思っていた頃合に出会ったこの作品。ガッツリ神話じみているという訳では無いが、所々に散りばめられたキーワードや作品を彩る情報にワクワクさせられる。
主人公の性格が非常にハッキリしており、読み進めていく中でも行動に一切の矛盾が無い。そんな彼の過去をもっと知りたい、そう思わされる。
どうしてそこまで損得勘定で物事を見るのか、どうして女性との相性が悪いのか。過去神様とどのような関係にあったのか。
そして何より、キャラクターがいい。登場するキャラクター一人ひとりが魅力的で、どれも欠点に溢れている。
人は欠点がある方がより輝くと思っているが、まさにその通りだなと再認識させられる作品でもある。
今後主人公の特技がどう活きるのか、欠点がどう作用するのか。楽しみで仕方ない。
ボランティアなんて大嫌い!
働きには正当な報酬が与えられて当然だろう。
そんな意識の主人公が、元穂保比売様の神使のイネさんを面倒見ることになってしまった。
イネさんは以前は神社をつかさどる立派なお稲荷様だったが、今は無職。
主人公は穂保比売様という神様と「約束」という名の「契約」が成立してしまい、ほぼタダ働きでお稲荷様のイネさんに信仰を集めなければならなくなった。
信仰を集めるってどうやって?
そこで、タイトルのVtuberが回収される。
主人公は学生ながら天才的なプロデュース力を持っているが、さて、うまく行くのか?
こうご期待!