概要
この春に消える運命の彼女を、必ず救い出す。
かつて世界は魔法が栄えていたが、大昔に衰退し、今では魔力を持つ者は途絶えたといわれている。かつては魔法の中心地だった街、ミササギに暮らす13歳のユイは、密かに魔力を持つ少女だ。何もないところに火を起こしたり、傷を癒したりすることができる。
魔法を悪用されてはいけないから、ユイが魔力を持つことは街の人たちには秘密にしている。例外は、幼馴染で同い年のコリスだ。普通の少年のコリスは、そんなユイの秘密を守りながら、兄妹同然に育ってきた。
しかし3年前、ユイの兄ウィルの死がきっかけで、コリスはユイと距離をとるようになっていた。話しかけられても冷たくし、学校からいっしょに帰ることも、街に出かけることも、互いの家に遊びに行くことも途絶えていた。
ある冬の雪が降る夜、ユイの家を何者かが襲う。家には火が
魔法を悪用されてはいけないから、ユイが魔力を持つことは街の人たちには秘密にしている。例外は、幼馴染で同い年のコリスだ。普通の少年のコリスは、そんなユイの秘密を守りながら、兄妹同然に育ってきた。
しかし3年前、ユイの兄ウィルの死がきっかけで、コリスはユイと距離をとるようになっていた。話しかけられても冷たくし、学校からいっしょに帰ることも、街に出かけることも、互いの家に遊びに行くことも途絶えていた。
ある冬の雪が降る夜、ユイの家を何者かが襲う。家には火が