第4話
開が奈緒と一緒に帰っていたら、突然パトロール中の警官に呼び止められた。
「ちょっと、君。その女の子をどうするつも
り!」
えっ?
どうやら開の事を変質者と勘違いしているようだ。
「あ、あの…… 」
咄嗟に言葉が出なかった。
「彼です!」
その時、奈緒が声を上げた。
「彼は私の恋人です。失礼な事言わないで下さい!」
奈緒は声を上げると開の腕にしがみ付いた。
開は驚き過ぎて言葉もない。
「そうなの。もう遅いよ。デートも程々にして
帰りなさい」
警官は行ってしまった。
「あーびっくりした。それにしても酷すぎ!」
奈緒は本気で怒っていた。
開は胸の中が温かくなるのを感じていた。
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