第7話

人を笑わせるって最高やん……

家に帰ってからも将真の言ったその言葉は開の頭の中から離れなかった。

俺の替え歌でみんな笑ってくれた。

だけどそれはただ人を笑わせるのが好きなだけで……

その時だけはこの不細工な顔の事も忘れていられるから。

漫才師……

考えた事もなかった。

あいつはちゃんと自分の夢を持っている。

ただコンプレックスの塊で、何にも自信のない俺とは違う……

コンビを組むなんて、そんな事出来るわけがない。

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