第20話

「お疲れさま」

それから3ヶ月が過ぎていた。

ある日ライブを終えてアパートに帰ったら、奈緒が来ていた。

チキンカレーのいい匂いがする。

ツナサラダも並んでいた。

どちらも開の大好物である。

「ああ、来てたのか。奈緒」

将真は畳の上にドッカリと座った。

NSC卒業後、開と将真は一緒に暮らし始めた。

そして再会後は奈緒も色々と世話を焼きに来ていた。

奈緒は看護学校を卒業後看護師になっていた。

もう3年目である。

3人は24歳の春を迎えていた。

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