悪が正義に負ける理由
神影
第1話悪の組織?
『キィン……キィン』
手足の生えた巨大な鉛筆が壊れかけのビルを殴る。
ビルに拳が当たりビルは大きな音を立てて崩れていくのだった。
鉛筆はその後もビルだった瓦礫を殴り続けている。
すると
「やめろ!ここは壊させない!」
突然鉛筆に向かって斬撃が飛んできた。
『キィ、キィーン!』
鉛筆はその斬撃に当たるところで腕をクロスさせて守る。
『キィン、キィン』
鉛筆が斬撃の飛んできた方を向くとそこには40人程の人間がいた。
その人間たちはそれぞれヒーローやら魔法少女見たいな姿をしていた。
『キィン!キィン!キィン!』
鉛筆が叫び出すと鉛筆の周りに魔法陣が浮かび上がり3体ほどの黒鉛筆が現れる。
『キィ?キィ?』
『キィンキィン』
鉛筆たちは会話をしているのかのような音を出しているが
「お前たちクロノワールの野望は俺たちが阻止をする!みんな行くぞ!」
人間が叫んだらしながら鉛筆に向かって走っていくが鉛筆たちは迎え討つために4人で背をあずけながら人間を見ている。
「おりゃ!」
1人の男がハンマーを鉛筆に向けておろすが鉛筆が腕を使って守る。
「隙あり!」
その鉛筆を狙うようにして少女がステッキを鉛筆に向ける
するとステッキの先から魔法陣が3つ浮かび上がりビームが発射される
『キィ!』
黒鉛筆が鉛筆を守るために少女を拘束しようとするが他の人間によって動きが牽制されたため
『キィ〜ン』
鉛筆にビームがあたり鉛筆が消滅する
「あと三体!」
黒鉛筆が鉛筆が倒されたところから何かを拾うと魔法陣が浮かび上がり二体の黒鉛筆が巨大化する。
『ギィ!ギィ!』
二体の黒鉛筆は人間に向けて攻撃をするが見事に避けられ逆に反撃をくらう。
「的が大きくなって助かった」
巨大化した黒鉛筆のうち一体が先端を撃ち抜かれて動きが止まる。
もう一体はそれを見て恐怖したのか人間に背を向けて逃げ出すのだが
“エレクトロビーム!”
魔法少女らしき少女が5人集まって必殺技らしきものを叫ぶと巨大な魔法陣が浮かび上がり色鮮やかな光が黒鉛筆に向けて発射される。
『キィー!?』
黒鉛筆はそれをくらうとそこに黒鉛筆を落として消えるのだった。
———•••———
鉛筆と人間たちが戦っていた場所のすぐ近くのビルの屋上で見下ろすようにして見ていた少年は
「なんじゃこりゃ」
人の多さに正直引いていた。
少年•ロゼは後ろにいる黒鉛筆から鉛筆を受け取りポケットに入れると
「ありがとな。それじゃあおやすみ」
黒鉛筆にかけている魔法を解き人を見下ろす。
魔法が解けた黒鉛筆は普通の黒鉛筆に戻って床に落ちた。
しばらくして人がいなくなっていったくらいに
『おーい、回収しろよ。魔法解いたんだから元に戻ってんだろ』
ロゼの後ろに置いてある鎌が浮き上がりロゼに向けて喋る
「わかってるよゼロ」
ロゼは黒鉛筆を拾いポケットにしまうともう見られることがないので、回収できるものを拾うために戦闘のあったところに飛び降りる。
ビルの瓦礫や黒鉛筆など戦闘によってできたものを粗方拾い終えると
「じゃ、帰るか」
『動くのがはえーよ相棒。それにしてももう帰るのか?』
早く帰るために走っていたロゼを追うようにして来た鎌•ゼロが文句を言うがそれを無視してロゼの目の前の空間が歪む
それを見たゼロが
『悪の組織も簡単じゃないね〜』
そう呟きながらロゼとゼロはその歪みの中に消えていくのだった。
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