第4話悪の組織クロノワール

悪の組織クロノワールの世界にて


「女王様!緊急の報告です!」


黒の鎧を来た存在が玉座に繋がる扉を開けそう叫ぶ

玉座の近くにいた男は扉を開けた奴を即座に拘束するが


「離してやれノーチェ」


玉座に座っていた女性が男、ノーチェに向けて圧を出しながら言う。

その言葉を聞いたノーチェは黒鎧から手を離し元いた場所に戻る


「それで黒騎士よ何があったのだ?

少し前に管理者のいない世界に侵略を行なっていたではないか」


その言葉を聞いた黒騎士と呼ばれた存在は


「女王、その侵略についての報告です」

「そうか、もう降伏したのか?」


女王と呼ばれた女性は降伏した世界をどうするかを考え始めるが


「いえ、我が隊の兵含めて協力させていた他の組織が全て全滅しました」

「は?」「はい?」


黒騎士は震えながらそう言うと、女王とノーチェは驚きのあまり固まってしまった。

女王は今日行った侵略の兵士たちの数と質を思い出す


「その報告は真実か?」


女王がノーチェを見ながら聞くとノーチェがすぐに近くにあった水晶を手に持ち女王の元に持っていく

水晶を除くとそこにはすでにやられている機械や組織の一員たちがいた


「なんと言うことだ。まさか管理者がおらぬ世界に我が組織の人間がやられるとは」


女王が水晶を見続けている最中にノーチェが黒騎士に近づき


「今回の侵略では私以外の幹部3人とスーパーデストロイヤー、他組織のボスが出撃したはずです。

相手の方にはどれだけの損害を与えられましたか?」

(壊滅したとはいえ馬鹿が攻め込めば簡単に取れるぐらいまで)

「ほとんど与えられておりません。スーパーデストロイヤーは異世界人が多い場所に落としたのですが地面に着地する前に爆発四散されました。他のものたちも同じです」


ノーチェはそれを聞いた瞬間顔から血が引いていく。


「まさか、スーパーデストロイヤーが秒殺とは」

(だとしたらまずい!管理者のいない場所とはいえスーパーデストロイヤーを壊せる存在がいる世界だ、こちらに侵略してきてもおかしくはない。)


ノーチェはそんなことを考えているが、目の前の黒騎士が今ここにいる理由がわからなくなる


(そういえばコイツどうやって生き延びたんだ?)


その疑問をとか為に質問をしようとすると


「ノーチェよ、侵略は終わりだ。穴は塞がず異世界からの報復があった場合はそれを受け入れるほかあるまい。こちら側が侵略したのだから」


女王がそんなことを言ってくるがノーチェは無視をして、黒騎士との会話が女王に聞かれないように注意しながら問う。


「黒騎士あなたはどのようにして返ってきたのですが?」

「私が出撃する前に我が隊の兵が全滅したからです」


黒騎士はより震えを強くしなが言う。


(黒騎士部隊もだと!?隊長は隊出撃1分後に出撃と連絡したが一分も稼げないほどの世界なのか)


黒騎士がここにいる理由がわかったので今後の自分のやることを考える


(このままでは、私が王になる前にクロノワールは滅んでしまう。せっかく馬鹿であるあの女が女王になったのだから後から不意打ちでもして勝てば乗っ取れるはずなのに!)

「おーい。ノーチェ?」

(それに、いつ異世界がこちらを攻めてくるかなんてわからない。それに今は兵が馬鹿とコイツと雑兵しかいな………まて、今ここには私とコイツと馬鹿しかいない。コイツを私側に引き込み馬鹿を異世界に落とす。そうして侵略する為の穴を塞げば私が王の世界が完成するのでは?

 しっかりと、馬鹿は確かに穴がなければ異世界にいけないと言っていた。それにそれができるのもこちらの世界にある道具のおかげとも言っていたから馬鹿が返ってくることはできない!完璧じゃないか!)


ノーチェはそう考えつきすぐに実行に移す。


「黒騎士よ、お前女王ではなく私につかないか?」

「何を行っているのですかノーチェ幹部」


2人は少しニヤけながらはなしをするが


「おーい?私って一応女王だよね?なんで2人とも無視するのー?」


2人は女王のことを完全に無視して話している。


「いや、女王をこの後異世界に兵として出撃させるつもりなのだがな、おそらく負けるであろう。」

「なぜ女王を出撃させるつもりで?」

「何、今回異世界に侵略を行ったことに対する落とし前だよ。女王自らが戦うことで異世界には私たちの組織が滅んだと思わせるのさ。あと、力を示さない王などクロノワールにはいらないのでね」


ノーチェがそういうと


「つまり乗っ取りですか」

「そんな人が気の悪いことを言うな。

落とし前だよ落とし前。

とはいえ、そうなればこの組織の王がいなくなってしまう。

そうなれば新しい王を決めることになるのだが今いる幹部は私だけ、ならば王になるのは私と言うことになる。だから今この瞬間私側につかないかと言うことだ。

今つけばお前は幹部として扱ってやるぞ」

「それは本当ですか?」


黒騎士がノーチェのことをニヤけながら見ると


「ええ、協力してくれるならしますとも」

「ではどのようにして出撃させるのですか?」

「女王に異世界征服まで後少しなのでもう出撃しましょうといえば行ってくれるさ。

穴の近くになったら落とせばいいし」

「わかりました、協力しますよ。女王のことは私も不満に思ってたんでね」

「ではとっととやりましょう」


2人は話終わり女王に向けて


「女王!今すぐに侵略を再会しましょう!あの女王の力があればすぐに征服できます!」

「いや、しないって今」

「女王よ!私からもお願いです。この者の話だと異世界は壊滅的な被害を受けているとのことなので」

「いや、さっき見たすいしょ」

「「ではいきましょう!」」


ノーチェが穴を塞ぐ機械を手に隠し持ち女王を立たせ穴のところまで連れて行く


「いや、どうしたの2人ともそんな脳筋だったけ?なんで何も言わないの?おーいなんか言ってくれ頼むから」


女王は2人を傷つけるわけにも行かないので無抵抗でいると穴の所につく。


「2人ともなんかおかしいが洗脳でもされたか?

本当に無言は怖いぞ!?」


押せば穴に落ちるところまで女王を運ぶと


「もしかして本当にやる気!?」

「馬鹿野郎であった女王様。永遠にさようなら」

「え?」


2人で女王のことを穴に落とすとすぐに穴を塞ぐ。

完全に穴が塞がったのを見た2人は


((いや、あんな強引にやったのに無抵抗なのかよ))


と思うのだった。

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