覗く『奴ら』は愚者見て嗤う

本作は、怪異に遭遇しやすい体質の大学生と、“人間の知覚を凌駕する存在『奴ら』”を観察するという異様なテーマから始まる学園怪談です。作品ページの紹介文どおり、「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いている」というモチーフが軸になっており、日常の会話の軽やかさと、不穏さの滲む語りが心地よい緊張感を生み出しています。

個性豊かなキャラクター達の、心地良い掛け合いが見せる青春ホラーです！

面白いです！
会話のテンポと不気味センスが光ります。

周囲を包囲する怪異と謎。

それらに対抗しうるのは、観察力と知恵、そして怪異を塗り固める、言葉と意識のみ。

派手さではなく、ロジックによって怪異と渡り合う、冴えない二人の大学生がクールです。