歌詞になりそうでならなさそう①

貴公子と侍女


 澄ました貴方の横顔を

 蚊帳の外から横目に流す

 相も変わらず貴方には

 気が滅入るような煌めきばかり


 だって、そうだ。いつだって

 貴方は誰かを射止めてる

 きっと、そうだ。私など

 使い捨ての駒に過ぎないし


 意味なんてないのに


 真実を迷宮へほふるたび

 誰かが高笑いをこらえてる

 いたづらな時に攫われてく今も

 消えない過去を塗り潰せたら

 何か違ったのかな


 ああ、どうか

 傷荒れだらけの私を

 麗しい貴方が触れませんように


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 異彩な君の一挙一動

 ずっと隣で見つめてたい

 相も変わらず君の目には

 僕には見えないものばかり


 何で?もっと、僕にだけ

 君のいろを魅せてほしいんだよ

 気づいて、もっと 君にだけ

 伝えたいことばかり募ってく


 意味なんかいらない


 偽りの仮面を剥がす時

 誰かが涙を月に注ぐ

 寂れてく時に埋もれたあの日々も

 消えてく未来を取り戻せば

 何かが変わるのなら


 ああ、どうか

 秘め事だらけの私を

 君の手がいざなってくれますように



 いつか鏡の向こうで

 心から微笑む事ができたなら

 その時はあなたの手を取ってもいいかな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る