「愛してる」の訳し方
ある文豪が
“I love you ” を
「月が綺麗ですね」と訳させたのは
有名な話だ
でもこれが文学的な告白として許されるなら
月の夜じゃなきゃ分かり易すぎて居た堪れない
朝焼けに頬を染めながら
燦々と照る陽差しの下で振り向き際に
美しい時間は何も月夜とは限らないのに
張り合うつもりは微塵もないけど
心から伝えたい大切な気持ちを
もう少し
いろんな形で伝えられたら
素直になれない私の言い訳
気取らなくていい
地球二周分くらいの遠回りでも
光の矢みたいにまっすぐでも
本心として、伝われば
夢でも会いたいな
ぎゅーってしてほしい
この手をずっと繋いでいたい
君の幸せを一番傍で感じられたら私は満足だよ
なんて、
頭の中でシミュレーションしては言えずにいるの
君は知らずに
その少し骨ばった指でつまんだチョコレートを
私の口にひとつ、押し込んで
悪戯っぽく笑った
…そんな甘い夢を見た
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