ひとりうたあつめ

紫丁香花(らいらっく)

訳しようのないことばたち

・黄昏時が終わる時、私は「私」をそっと手放す


・死んで星になれるなら、最後に私を目一杯の罪で染め上げてから殺してください


・心の中をすべて吐き出して、生まれたのは宵闇の雪


・線香花火が散る頃、夢は微睡みへ落ちる


・この季節が白百合の香りで満たされた時、青嵐と共に私を攫って


・三日月が浮かべた笑みを黒猫が戯れにひっくり返す


・寂れた夜を縁どる彗星が君の中へ飛び込めば、夜の女王は静かに暁の幕を下ろす

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