第四十四話アカネとヨシカゲがアリスたちに勇者パーティーの旅のことなどが気になったらしく聞いていた

第四十四話アカネとヨシカゲがアリスたちに勇者パーティーの旅のことなどが気になったらしく聞いていた


俺はグレイとルイに修行をつけてもらうことになったが……内容がふざけているとしか思えないようなものばかりだ。

最初の修行の内容はテーブルクロス引きだった。

理由はどんな状況でも集中するためだとか……ならなぜテーブルクロス引きなんだ。他にもあると思った俺はグレイとルイに聞いた

「なあグレイ、ルイなぜテーブルクロス引きなんだ。修行っていうなら他にもあるんじゃないか?」

するとグレイはこう答えた

「だってテーブルクロス引きって盛り上がるじゃん」と

そんな理由……でも少しでも強くなれるのなら

ルイは俺の隣に来てからこうささやいた。

「……あんまグレイの修行は受けない方がいいよ……というかあれ、修行じゃなくてグレイはただ遊びたいだけだと思うけど……まあ付き合ってあげて、満足すれば本当に修行をつけてくれると思うから(グレイとアリス以外とここまで話すの久しぶりだから緊張で声が出づらいからいつもより少し大きめに話さないといけないからちょっと喉が痛い……けど我慢しないと)グレイに付き合ってくれれば俺がちゃんと修行つけてあげるから……ヒョウだけじゃなくてあの二人にも……だからお願いね」

「分かった。その時はちゃんとしたのを頼むぞ」

「……分かってる」

俺はアカネとヨシカゲを呼んだ

「アカネ〜、ヨシカゲ〜来てくれ!!」

「「なんですか、兄貴〜!!」」

俺がアカネとヨシカゲを呼んだのは三人でグレイの相手をした方が満足しやすいと思ったから……安直すぎたか?

「なあアカネ、ヨシカゲ今から三人でグレイを満足させるぞ……最初はテーブルクロス引きをすればいいらしい……頑張るぞ」

「「分かりました兄貴!! 頑張りましょう!!」」

その時グレイが

「話し合いは終わったか? そんじゃ早速……遊ぼうぜ!!」とワクワクして楽しそうな子供のような顔をしながら近づいてきた。

そして俺たちはテーブルクロス引きをしたあとにトランプで『誕生日』をした。

その後にジェンガ、ごきぶりポーカー、ブロックスなどなどいろいろやらされた。

ちなみに俺はなにもルールを知らなかったので教えてもらいながら遊んだ。

たまにはこういうのもいいかもしれない……と思ってしまった俺がいるのは……アカネとヨシカゲぐらいには言おう思った。

あの二人ならまた遊んでくれそうだしな

こういうところはグレイにも感謝してもいいかも……あれ?

なにかを忘れて…………修行!!

……俺が修行のことを忘れてしまうほど楽しんでいたのか……エデンの園にいた時には考えられなかったな。

するとルイがアリスを連れてきた

「グレイ……さっきルイから聞いたけど……私さあ修行をお願いしたよね!!……何遊んでんの!?……ってさっきまで言おうとしてたけど、楽しそうにしてるから言えないわよ」

「なあアリスも一緒に遊ぼうぜ!!……次はこの『はぁって言うゲーム』と『ナンジャモンジャ』で遊ぼうと思ってんだが……なんで睨んでんだよ、トイレでも行きたいのか?」

「違うわよ!! トイレならさっき行ったから大丈夫!! 今はこれからの修行のことよ……」

アリスがそう言っているとアカネが

「あのアリスさんたちってどうやって強くなったんですか? もしかしたら参考になるかもしれませんし……聞いておきたいです(ヨシカゲ次はあんたが聞きなさい例えば勇者パーティーの時の話とか……ほらっ)」と言ったあとにヨシカゲが

「任せておけ」と言った。

なにを任せるんだ?

そう言ったあとすぐにヨシカゲがアリスたちに勇者パーティーの時の話を聞いていた。

「アリスさんたちは勇者パーティーだった時ってどんな感じだったんですか?……どうやってパーティーを結成したんですか!! その時の話が聞いてみたいんです!!(どうだアカネ、ちゃんと聞いたぞ!! まあ俺が本当に気になったから聞いたってのもあるけどな!!)」

アリスは嬉しそうにこういった

「そっそんなに聞きたいなら……あんまり聞かれたことがないから上手く伝えられるか分からないけど……それでもいいなら話してあげる!!」と言った。

その後にグレイが

「アリス話すなら、俺のあの時の武勇伝も語ってくれよ!!」と大切な家族が帰ってきたことに気づいた犬のように言ったあとルイが

「……俺のは別に話さなくていいからねアリス……かっこ悪い話ばっかりだから」と怒られた後のしょんぼりとした犬のようになりながら言った。

アリスは

「大丈夫よ、グレイもルイもかっこいいんだから……それにこの話をすればアレンとヒューゴのことも伝えられるから……覚えてもらえれば存在が死ぬことはないでしょ……ごめんね二人とも助けられなくて」

その瞬間頭の中で族長の声が聞こえた。

「おいアリス勇者パーティーの話をするなら俺のことも話してくれよ!! こういうところじゃないと俺の活躍が伝わらないからな……まあ本音は別に俺の活躍の話はいいんだが、アレンとヒューゴのことを特に伝えてくれ(俺はヨルグに全く気持ちを伝えられなかったからな……あの頃は特に今より若かった……それを思い出すから少し、いやだいぶ恥ずかしいから聞かないようにしとこう……まあ能力のせいで無理だろうけどな。でもあの若かった時があるから今の俺がいるから成長を知るために恥ずかしいが聞くのもありかもな……)」

そして俺たちは修行より先に話を聞くことになった。

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