第二十七話ダンジョン調査でまさかの再会

第二十七話ダンジョン調査でまさかの再会


私たちは共鳴の魂(レゾナンスアムニス)を探すためにダンジョンに行ってみることになった。

するとヒョウがこう言った

「ダンジョンに行くっていってもどこにあるのか分かるのか?」

そしてみんな分からず黙っていたら、アカネが何かを思い出したように話しはじめた。

「私もしかしたらダンジョンの場所知ってるかも、まだヨシカゲと二人だった時に薬草採取の依頼をしていた時に、怪しい遺跡みたいなものを見つけたの。その遺跡が今も同じ場所にあるなら案内出来ると思う」

「……ああ、あそこか俺が入りたいって言ったのにアカネが『無理無理無理無理だって暗いところは怖いもんヨシカゲも知ってるでしょ!』って言ってきたよな」

「当たり前でしょ……いくら二人で肝試しみたいでも怖かったんだから……まっまあ今は私も成長したし、怖がらないんだから!」

「ほんとかよアカネ。まあ怖くなったら俺のそばにちゃんとこいよ、護ってやるから」

「私もヨシカゲをちゃんと護るんだからね……これからもずっと一緒よ」

三分後

「二人の世界に入るのはいいが、まずはその遺跡の場所まで案内してくれ」

「「わっ分かりました兄貴」」

そして二人が案内してくれた場所は森の奥深くにある錆びれた寺院だった。

「ここですよ……覚えててよかったぁ」

「ねえノアここってさなんか見た目がマイクラのジャングル寺院みたいだね」

「そうだね見た目ね、中が似てるかはわからないけど」

「エルさっそく入ってみようよ!」

そう言ってスミカが私の手を引いて走りだした

「分かったからちょっと待ってよ」

するとみんなも一緒に入ってくれた。

「なあミリアみてくれ! ここに地下に続くハシゴがあるぞ!」

「もうシャルロッテ勝手に進んだら危ないですよ」

「ねえみんなこのハシゴ降りてみようよ。もしかしたら共鳴の魂(レゾナンスアムニス)があるかもしれないし」

「いいですよ。見つけるためにここまで来たんですし」

そして私たちは降りた。

「よっヨシカゲやっぱりここ暗いんだけど!……でも頑張らなきゃ」

「アカネもう少しで下につくからな……落ちても俺が助けるからな!」

「ありがとうヨシカゲ……まあ、あんたも心配だけどね」

「ノコノコ、クリボーちゃんと私の背中に捕まっていてくださいよ。でないと落ちますよ」

「分かってますよ。落ちた時は甲羅に入りますから!」

「オレも絶対に落ちないように捕まってるから……踏まれたら死んじゃうかもだし」

「シャルロッテなぜ片手片足でハシゴを降りているのですか?」

「なんでかってそれはいい訓練になると思ったからだ」

「ノアこれさ、マンホールの中に入って時みたいだね」

「まあ、あの時は二人共落ちちゃったけどね」

「私もシャルロッテさんを見習ってやってみるよ」

「スミカむちゃはしないでね」

「分かってるよエル」

そして私たちは地下について少し歩いた時に私たちは突然閉じ込められた。

ドンドンドン

そして天井にはこう書いてあった。

全員が歯を出してニコニコしないと出られない部屋トラップ略して"ハニートラップ"だよ〜みんなで頑張ってクリアしよう!となんだかすごくふざけたようなトラップだな。まあ怪我人も出ないしいいかな。

一回目

「おおっとそこの黒髪ロングの女の子〜笑えてないぞ! やり直し」

「なあノラこいつ切っていいか?」

「ダメだよ、切って何があるか分からないんだから!」

「分かってるよ。我慢だろ……我慢」

二回目

「おお〜黒髪ロングの女の子少し良くなったけど、そこの赤髪の女の子! 一回目よりも殺気が出てるよ! やり直し!」

「ノアよかったね少し良くなったって」

「なあノラ良くなったとしてもな……腹が立つことには変わらないだよ!」

「シャルロッテ落ち着いて! このままではずっと出られませんよ」

「分かってる……分かってはいるけどよ、どうにかしてこいつ黙らせてえんだよ!」

三回目

「二人共良くなってきたよ〜、けどやっぱりそこの黒髪の男全く笑いないよ〜 やり直し!」

「なあアカネ、ヨシカゲ笑うってどうやるんだ?」

「昔やってた親父ギャグ言えば笑えるんじゃないですか?」

「ちょ何言ってんのよヨシカゲ! 私たちは笑えても周りのみんなが絶対笑わないわよ。どうすんのよ」

「まあその時はその時考えればいいだろ。兄貴やってください!」

「分かった……さあいくぜえまずは四連発だ、なすがママなら パパ パパイヤ、ぼた餅 落として ボタっ もち、ニジマス食べますいただきます、この焼肉は焼きにくい!この調子でいくぜぇ……」

「だんだんと寒くなってきたよ〜何考えてるのそこの黒髪の男〜やり直し回数をプラス二回しちゃうよ!」

「ほらだから言ったでしょヨシカゲ!」

「いやぁ俺は面白かったけどなぁ」

「それは私も面白かったわよ……ほんと兄貴最高!」

「だよなアカネ!ほんと兄貴は最高だよな!」

ガシッ

〇〇〇回目

「ねえ君たちいつまでやるの?これじゃいつまで経っても終わらないし、私も飽きてきたから、もう通っていいよ。はあ、面白いのが見られると思ったのにな〜」

周りを見渡せばすごく見えるよみんなの笑顔が……見えないよ! 見えるのはとてつもない殺気だよ!

そして私たちはさらに奥に進んでいるとゴロゴロゴロゴロと大きな音が聞こえたので後ろを見ると巨大な岩が転がってきていたので私たちは走って逃げた。

「ちょちょちょちょ何よあれ!」

「何ってどう見たって岩だよ!」

「うっさいわねそんなの見たら分かるわよ!」

「なんだよアカネ聞いてきたくせに」

「ねえエル何か音が聞こえない!?」

「音って何!」

私がそういうと

バンッ……シューーーンと音が聞こえ私の顔の横を矢が通った。

「この状況どうするんですか!?」

「どうもこうもねえ、俺が止めてやるよ!」

「シャルロッテダメです!危ない」

「じゃあどうすんだよミリア」

「それは……」

すると前に複数の人影が見えたのでこう叫んだ

「ここは危ないですよ!矢が飛んでくるんです!」

すると返事が聞こえた。

「大丈夫だ! それぐらい俺の能力でどうにでも出来る! 今行くから待ってろ」

そういうとこっちに来たのは知っている人たちだった。

「ああっ!お前ヒョウか!?まあ返事は後でいい! 今助けてやる。ジンいつものやるぞ!」

「ああ分かっている!ほらよリュウこの盾いつも通り巨大化させろ」

「リュウさん、ジンさん怪我した時は私にまかせてください!」

「「そんときゃまかせるノゾミ!」」

そうして助けてくれたのはリュウとノゾミ……それにジンだった。ジンのことはみんな知らなかった。

そして私たちはなぜ三人がいたのかを聞くことになった。

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