第二十八話共鳴の魂(レゾナンスアムニス)を見つけたよ!

第二十八話共鳴の魂(レゾナンスアムニス)を見つけたよ!


私たちはリュウたちにここにいる理由を話した。

「なんかすっげえかっこいいな共鳴の魂(レゾナンスアムニス)って!」

するとシャルロッテがリュウたちに質問をした。

「なあノゾミはどうしてこいつらと一緒にいるんだ?」

「それはですねどこから話しましょうか……それではまずは闘技大会の後の出来事から」

回想

「あのリュウって人の巨大化の能力があれば今よりもっと困ってる人たちを助けることが出来るのに……」

私はそう思いながらヒョウさんとリュウさんの試合も観ていた。

最初は戦うかもしれない相手の弱点を探すために観ていただけだった……けど私は……

リュウさんは負けても明るい笑顔をしていた。そして私試合が始まって……私はシャルロッテさんに負けた……というより、シャルロッテさんが突然自分の腕を切断するからいつもの癖で怪我を治さないと思ったら身体が勝手に動いてて……隙だらけになったけどシャルロッテさんは優しく勝ってくれた。

その後教会に帰った時になぜかリュウさんのことを考えてた。だから周りに相談してみたからそれって恋だよって言われたけど私はよくわからないそんなことを考えていた時リュウさんが教会にきて『ここに闘技大会に出ていたやついねえか?……あの魔法がすごかったやつだよ』とすると同僚のエリカがこの子だよ!と私をリュウさんのところに連れて行った。

「あんたか……確か名前は……なんだったっけ、すげぇ魔法を使ったのは覚えてるんだけどな」

「私はノゾミです。それでなんのようですか?」

「ああそうだった忘れるところだった。ノゾミさ俺のパーティー入らないか?今魔法を使えるやつ探しててさあんたなら闘技大会での戦いも見たから強いことは分かってるから誘ってみてもいいかなって思ったからな」

「しかし私はここで治癒士として働いてますし……私がいなくなったらエリカたちが困るし……」

「ならさ俺が巨大化の能力で教会のやつらにタダで食い物渡すから、ノゾミはここに仕送りでもすればいいじゃん」

「でも……」

私がそう言って躊躇っていたら

「ああもう焦ったいわね! ノゾミ私たちは大丈夫だから行ってきなさい!」

そう言ってエリカたちが無理矢理パーティーを組ませた。

そこで護衛依頼を受けた。その依頼を出したのがジンさんだった。

ジンさんも冒険者をしていたのだが勝手に叔父の連帯保証人にされてしまい叔父の借金五百万メニーを支払わされる羽目になった。そして借金取りに命を狙われているので護ってくれという依頼だった。

私とリュウさんはその依頼を受けて今パーティーを組んでいる。

今日、遺跡の調査の依頼があり報酬が多かったのでジンさんが受けようと言ってきた。

回想終わり

「こういう理由で今ここにいます」

「じっジンさん私たち頑張りましょうね!!」

「あんたも借金があるのか?」

「私じゃなくてお父様がね……騙されて……はあ」

「お互い頑張ろうな……はあ」

そんな暗い空気になりながらも私たちは最奥の部屋を目指し進み始めた。

十七分ほど歩いていた時、突然奥からすごく甘い香りが漂ってきたのでなんだろうと思いその香りを目指した。

絶対に罠だと思うけどね。

そしてその匂いのした部屋に着いたのだが……その匂いがした物の名前が共鳴の魂(レゾナンスアムニス)と書いてある。

看板にはこう書いてある

ここに来たということはさまざまな罠を潜り抜けたのだろう。この共鳴の魂(レゾナンスアムニス)は全員で息を合わせて飲むと効果が出てくるよ。効果が出てきたかどうかは……飲んでからのお楽しみだよ!おかわりもいっぱいあるから持って帰っても大丈夫だよ。さあ試してみろ!ーアリス・ヴァルトナーよりー

そして私たちはリュウとノゾミとジンさんを加えてみんなで飲むことになった。

一回目

「せーの!」

ごくっごくっ

「出たのかな、効果」

「エルはどう思う?」

「出てないと思う」

「ねえノア!効果出たかな!?」

「まだ分からないよ。そもそも効果が書いてなかったでしょ」

「シャルロッテ私ね、効果が出ても出なくてもみんなでここに来られただけで嬉しいです。でも、もし効果が選べるなら……私はもっとあなたと深く仲良く出来る効果を選びますよ」

「みっミリア突然耳元で囁くなよ!びっくりするだろ……なんだよ深く仲良くって」

「ふふっ、それはあなたの想像にお任せしますよ。」

「ねえヨシカゲ私ね……やっぱりあんたに出会えてよかったと思ってるわよ」

「なんだよ突然……でもまあ俺も思ってるが、なんで突然言ってきたんだ?」

「だって私たちっていつ死ぬか分からないでしょ……考えてたくはないけどいつか来ることだから、伝えれるうちに伝えようと思ってね」

「ありがとなアカネ」

「私は……本当はもっと母様と父様と仲良くなりたかったです……」

「どうした?リリー寂しそうな顔して」

「そうですよリリーさん、悩みがあるなら言ってくださいよ。私たちはいつでもあなたの味方ですからね」

「はい、それは分かってますよ。(私だった本当は悩みを言いたいです。しかし言ってしまったら二人が困ってしまいますから……言えませんよ)」

二十一回目

「もうお腹いっぱいなんだけど……スミカはまだ飲める?」

「私はまだまだ飲めるよ!」

二十六回目

「「兄貴すごいです!」」

「そうかそんなにすごいのか?」

「「すごいですよ!だって二秒で飲み続けるなんて!!」」

「ぐぬぬ、俺は負けねえからなヒョウ!」

「もうリュウさんそんなに勢いつけて飲んだら……」

「うっ!ごほっごほっ」

「だから言ったでしょ」

「二人は元気だな。俺にはそんな元気はないがタダでたくさん飲み物が飲めるのは嬉しい」

「頑張って飲んだよぉスミカ褒めてぇ……なんだか身体が光始めたんだけど!?」

「すごいよエル(エルが口つけたこれを見つからないように持って帰ろう)」

そして私たちの身体が光はじめ知らない場所ワープさせられた。

次の瞬間声が聞こえた。

「ここは試練の間、試練は簡単だ。いつも通り仲間と協力して戦うそれだけだ!」

そして私たちは試練を受けることなった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る