第三十一話魔法陣でワープした街でヒョウの昔の知り合いに会ったよ
第三十一話魔法陣でワープした街でヒョウの昔の知り合いに会ったよ
そして私たちがアリスさんの魔法陣でワープした街で親睦会の時に見た人たちがいた。
「ねえシノンさんどうして俺たちのチームが解散・追放されなきゃいけないんすか?」
「ボスの考えは私には分かりませんが、まあ私たちはいつも戦いませんし必要なくなったのでは?」
「そうっすかね……それでこの人たちも連れてきたと……」
「仕方ないでしょう穏健派のリーダーである私にはこの人たちを養い護る義務があるのですから……しかしこの人数を受け入れてくれる方々が、なかなかいないのも事実……どうしますかね」
「シノンさんはまた冒険者稼業を再開するんですか?」
「仕方ないですよ……まあ受け入れてくれる方々がいれば、その方達と共にいても良いとは考えています。その方が少しは見識が広がりますからね」
「……そうっすかね。まあ"楽園送りのシノン"さんがそういうなら…………うん?あれって……!やっぱりヒョウ先輩じゃないっすか!」
「どこですか?……あっ本当ですね」
「ヒョウ先輩〜お久しぶりっす!」
するとヒョウが驚きながらも、嫌そうな声でこう言った。
「この声は……はあ、せっかく組織を抜けたのにまた聞かないといけないのか」
ヒョウがそう言ったとき、シノンと呼ばれている人が近づいてきた。
「ヒョウさんこんにちは幹部会以来ですね……私たちは、まあ組織を追放されまして今は……無職です。ヒョウさんは何か良い仕事知りませんか?」
「俺は何も知らないな、というか俺は殺し屋と冒険者ぐらいしか知らないぞ」
私はそういう会話が聞こえたのでつい動いてしまった。
「少しだけ待っててください」
そう言って私は冒険者課に行き護衛依頼を出した。
そしてあの人たちのところへ戻った。
「はあ、はあ今護衛依頼を出したのでこれを受けてくだ……さい。そうすれば私が報酬を渡せるので」
そう言って私が出した護衛依頼を受けてもらい一緒に行動することになった。
「ありがとうございます。ここまでしていただいて……なんだか申し訳ないのですが」
「もう!シノンさん良いじゃないですか仕事見つかったことですし……そういやあさ、あんた名前は?」
「……名前ですか?ルミエル・アルカディアですけど」
私がそう名乗るとシノンと呼ばれている人が驚いていた。
「……ルミエル・アルカディア!その名前はボスが探していた名前。殺せと言われましたが……まあ私たち今は組織にいませんし逆にルミエルさんを助けてから、組織に嘘の情報を流して困らせてやりましょうか、あははは」
「やっぱり不満があったんじゃないっすかシノンさん……まあ当たり前か、突然のリストラだもんな」
「それはそうと……私はシノンさんの後ろにいる大勢の人がすごく気になるんだけど!いったい誰なの!?」
「ああこの人たちは私の部下の人たちですよ。あまり喋りたがらないので、いつもは隠密・偵察を任せています。影とでも思ってください。まあ今日は仕事が無かったので久しぶりに全員一緒にいる状況です」
するとヒョウが
「なあシノンたちはどうした辞めさせられたんだ?戦わないこともボスから今までは認められてただろ」
「そうなんですよ、なんだか突然人が変わったみたいになってしまって……そういえば辞めさせられる前にボスが独り言を言っているのを聞いたんですよ。その内容に私驚いてしまってこんな感じだったんですよ」
そう言ってそのシノンさんボスの独り言を言っていた時の状況を話し始めた。
回想
「はあ、今日も過激派のエルブラムが街一つを滅ぼした……毎回この報告ばかりうんざりする、なんでいつもこいつらはこんなことばっかり……あれはボス!あああ挨拶をしないと……うん?何か言ってる」
「やっと久しぶりの肉体を手に入れたぞ!ふはははっ、この身体の持ち主はいつも孫の心配してたな……息子が自分の組織に騙されて借金をしている……ね。名前は、ルミエルか……なになに旦那の家系が騙される家系だから心配だって?だったらこの魔龍王ヴォルフガングが世界を征服するついでに殺してやるよ!そうすりゃ安心だろうが!お前は組織のボスなんだろ、俺が変わりに世界を征服してやるよ……もうそうじゃないよヴォルフガング!私はアルクェラの推薦でボスになっただけで今はもうサイラにボスの座は譲ってるから、それにボスの座を譲ったことは誰にもバレたらいけなんだよ。今は私がボスってことになってるんだから……それにルミエルを殺したいのは、私個人の意思なのよ。せっかくのかわいいペットなんだもの痛ぶり続けてあの子の苦しみに歪んだ顔を見たいのよ。私はかわいいものが苦しみに歪めた顔を見ながら殺すのが趣味なのよ……お前おかしいよ……おかしくなんかないよ、そもそも私はあなたに身体を譲ったでしょ……命令に従いなさいよ……いや俺が身体を動かしてるんだから、逆に褒美を貰いたいぐらいだ!……」
「なにを言ってるんだ、ボスは!?こんなにデカい声で一人で会話をしている!」
回想終わり
「……あれ、誰もいない」
「シノンさん俺たちはいますよ」
「……サジありがとう」
「それにシノンさんって一人の時だと話し方が変わるんですね」
「いっ良いでしょ、それぐらい」
私たちはというと、シノンさんが話始めた時に悲鳴が聞こえたのでその人を助けに向かっていた……あとでシノンさんの話を聞かなかったことを謝らないとな。
そして私たちはその悲鳴を上げた人のところについた。
「たっ助けてください!!お願いします!今この男に殺されそうなんです!」
そして私たちはこの人を助けることになった。
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