第八話討伐依頼
第八話討伐依頼
今日は依頼を受けることに決まった
なぜなら昨日使いすぎたから
決まりではパーティーで受けられる依頼はメンバーで一番低いランクの人の一つ上のランクまでとなっているため
私とスミカがまだDランクなのでパーティーで受けられる依頼はCランクまでだ
そして冒険者課にて
「ねえねえみんな、このミニサラダドラゴンの討伐とイチジクバチの巣を三つ駆除とかどうかな。これなら低ランクの依頼で達成報酬でお金と素材の食料がもらえるから少しは食費を抑えれるかなって思って」
「あと、これなんかどう?チョキンウサギとかフキヤザル十三匹の討伐依頼なんだけど」
「しかしスミカさん、チョキンウサギは私たちのお金を盗まれてしまうかもしれませんからおすすめは出来ません。フキヤザルなら私の弓とルミエルさんの魔法があれば討伐は可能ですから私は賛成です。ルミエルさんのイチジクバチならフキヤザルの生息地の近くに巣があることが多いのでフキヤザルの空を飛んでいる物を優先して狙うという習性を利用すればイチジクバチとフキヤザル両方討伐は可能ですので賛成しますが、ミニサラダドラゴン討伐は連戦になってしまい敗れてしまう可能性がありますから今日はおすすめできません。
なので今日はイチジクバチの巣を三つ駆除とフキヤザル十三匹の討伐の依頼を受けましょう」
「「ミリアがそういうなら私たちはそうするのがいいと思う私たちまだ討伐依頼に慣れてないから」」
「俺は頭使うのだからミリアに任せるわ
ああでも、途中で遺跡があったら言ってくれよ。明日にでも行きてぇからな!」
「分かりました私に任せてくださいね。
頑張りますね」
私とスミカはこれが初の討伐依頼だ。
私はすごく緊張する、スミカはどうなのかな。聞いてみようかな
「ねえ、スミカ私たちこれが初めての討伐依頼でしょ、私緊張しちゃって……ほら手が震えてるの。だって討伐ってことは命を奪うってことだから……おかしいでしょ、あんなこと言った人がこんなのじゃ」
「私はエルのことおかしいなんて思わないよ。自分の手で命を奪うんだから緊張だってするよ、相手の死に向き合うってことなんだから、……でもこれからは慣れていかないと、迷ってたら私たちが殺されちゃうからエルが死んじゃったら私…………私も一緒に頑張るからね」
「スミカわかったよ頑張るから、だから泣かないで……ね。お願い」
「わかった。エルのこと私が護るからね」
「それじゃあ私は、スミカのこと護るね」
「あの、二人とも私たちのこと忘れてませんか?しかし忘れられてたとしても私はみなさんを護れるように頑張りますからね(私は誰も失いたくないですが、特にシャルロッテあなたを失ったら、私は壊れてしまいますよ。もう私の前からいなくならないでください……)」
「俺は全員をこの手で護ってやる。知り合いが死んだら、目覚めが悪いからな。
護れる続けられる限り、この手の届く範囲は護ってやる!」
そして今回の依頼で、もしもがあっては困るので道具を準備することになった。ワークマンで売っている着る網戸と手袋・長靴、ホームセンターコーナンで殺虫剤などを買った。
依頼を受け生息地である森に向かった
森に入って十五分、フキヤザルの生息地にたどり着いた。問題はここからだ、群れが大きすぎる。だから早くイチジクバチを見つけて連れて来てフキヤザルがイチジクバチを狙っている隙に両方を討伐する。これが作戦だ。
森中を探し、見つけたので巣を攻撃してイチジクバチが出てきたところでフキヤザルのところまで全力で走る。
やっとたどり着いた。
フキヤザルがイチジクバチに注意が向いている今しかチャンスはない!
「みんな今がチャンス、全力で行くよ……あっ」ドテッ
私はフキヤザルの目の前で転けてしまった。みんなは他のフキヤザルを倒してて来れそうにないな、でも諦めないまだ魔法が使える!召喚魔法を使おう「出てきて今朝作るのに失敗したダークマター(朝ごはん)」
ぷわーん、バタン
やった私の目の前のフキヤザルがとてつもない顔をして倒れた……なんか複雑!
「うっなんだこの匂い……ルミエルの料理じゃねえか。でも気にしてたらやられちまう」
「帰ってからエルに料理教えてあげよう」
「私も昔はルミエルさんより酷かったですから練習すればなんとかなりますよ」
まるで戦場じゃないみたい、しかし私たちが押されてるいるのに、変わりはないなんとかしないと
その時
「苦戦してるみたいですね。私も加勢します!」
そう言って黒い傘を持った少女が助けに来た。
すると少女は傘から矢を飛ばし、傘の柄の部分から刀を取り出し、半分を倒した。残りの半分は私たちで倒した
片手で矢を命中させながら片手で刀を……凄すぎる
「あっあの助けていただきありがとうございました。それであなたのこの武器はなんなんですか?」
「どういたしましてそれで武器の質問にお答えますね、傘の中にクロスボウを入れているのです。そして傘の柄の部分に刀を仕込ませている武器です。ちなみにオーダーメイドでしたから、値段が高かったです」
「それでほんと、お前いつも戦い方があれだよな」
「あれとはなんですか、ロッテ!あなた強いのになんでいつも一人で戦おうとするのですか!」
「一人で戦った方が自由で動きやすいんだからいいだろ、今まであれでやってたんだから、これでもパーティーでの戦いに慣れようと頑張ってんだよ、それにしてもリリーも相変わらず強えよな」
「ほんとにすごかったです。私もバッタバッタと倒したいですどうしてこんなに強いのか私も気になります!」
「私はただ戦わないと生きていない環境で生きていたので、自然と強くなっただけです」
「ごめんなさい、聞いちゃいけないことでしたよね」
「大丈夫よ、こちらこそごめんなさいね変に気を使わせてしまって」
(えっ今、ロッテって言いましたよね。仲が良いのかしら、もしかして付き合ってたりとか……しませんよね。しかし聞いたりしたら……今は聞くのはやめておきましょう)
「助けていただきありがとうございます。"黒鳳蝶のリリー"さん」
「良いって良いってこんな時お互い様でしょ、どうしてかわからないけどあなたとは仲良くなれそうな気がするよ」
「そういっていただけて私も嬉しく思います」
その後、リリーさんは巣の駆除を手伝ってくれた。そうして討伐依頼と駆除依頼を達成した。
リリーさんにお礼に報酬を少し渡したいと言ったら、断られた。
「私はたまたま近くを通っただけだから」と。せめて何かお礼をしたいと思った私はリリーさんに好きな食べ物を聞きチョコレートケーキと言ったのでシャトレーゼのパリパリチョコショートを五個渡した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます