第三十八話捕まえた刺客を二重スパイにして組織の情報を掴むことにしたよ

第三十八話捕まえた刺客を二重スパイにして組織の情報を掴むことにしたよ



そして私たちはシノンさんたちと合流するために森に向かっている。

シノンたちの場面へ変わる

ほんとシノンさんってすごいっすよね……どうしたらこんなになれるんすかね。ってそれよりこの二人をどうするかシノンさんに聞かないと!

俺はそう思ってシノンさんに聞いた。

「シノンさん、こいつらどうするんすか?」

「……あっ!でしたら二重スパイという形にしてはどうですか?」

「でもどうやるんすかそれ」

「まずはこの二人を組織まで私たちの情報を渡して帰します……」

「それじゃあ俺たちだけ損するだけじゃけないっすか!!」

「最後まで話を聞きなさい、サジ……この私のスキル、共有する精神(パルタージュガイスト)を使えばこの二人の魂の情報を少しだけ見ることが出来ますので、それを利用して私たちの本当の情報を組織に伝え、そのあとにこの二人から情報を伝えてもらうということです」

「なんで嘘の情報じゃあダメなんすか?」

「それはサジも知っているでしょ、組織直属諜報機関アルムスガルムのメンバーの一人のインジェンス・アムジィスの能力が会話した相手が嘘を言っているのか本当を言っているのかが分かる能力、真理解析(ヴァールハイトアナリューぜ)だから嘘を言ってもすぐにバレる……そうしたら二人が殺されるでしょ。裏切り者は抹殺される……まあ私たちもいつやられてもおかしくないかもね」

「シノンさんのことは俺が守りますよ!……精神的なことは」

「なんですかそれ……でもサジありがとう」

「だって俺シノンさんより弱いですから、守れるとしたらそれぐらいしかないっすもん!」

やっぱり俺シノンさんに一生ついていきたい

「あの私たちのこと忘れてませんか?シノン、サジ」

「そうですよ!二人とも私とメルファのこと忘れてますよね!……それで、この二人は利用するだけしたあとは殺さないんですか?もし殺すなら私が……」

「こらツバキ殺すのはダメ……ってさっきまで殺そうとしてた私に言われても……説得力ないよね、あはは」

「それは仕方ないですよ!お兄さんが殺されて……その遺体まで弄ばれたら……殺意が…………溢れてるくるってもんだよ!ほんっとによそもそも家壊したテメぇらが生かされてるだけ感謝しろ!利用するだけしてやるからな……役に立てよ…………あっまたなってしまいました恥ずかしいです」

ほんとツバキのこと少ししか見てねえが豹変ぶりがすげえってことぐらいなら俺にも分かる

その時ゾーマが

「ふっざけんな、これじゃ俺とティサだけ殺されるだろうが……せめてティサだけでも助けてくれよ……俺はどうなっても構わんから」

まさかゾーマがこんなこと言うなんてな……何度か任務が一緒になったことがあるがこんなこというやつじゃない……いつのまにティサに惚れたんだ……俺は二人とも助けてやりたいんだが……決めるのはシノンさんだからな

「シノンさん俺は二人とも助けたい……でも少しでも組織の情報がないといけないってことは知っています……だからなんとかしてやれないんですか!?」

するとシノンさんが

「分かりました……なら……アガルタさん来てください!」

「……はい、なんでちゅ……すみません噛みました。それでシノン隊長なんでしょうか?」

「今は隊長じゃないからシノンでいいですしタメ口でいいですよ……それでアガルタ呼んだのは、この二人をあなたの能力で守っていただきたいのですよ」

「了解ですシノンたい……分かったよシノン」

アガルタさんはシノンさんの昔からの知り合いだそうだ。俺だけが組織にいた頃は同じ穏健派のメンバーだった人だ……そうかアガルタさんの能力は異空間都市(ルパラディシュタット)異空間に自分の理想の都市を作れ、その空間を自由に出入り出来るという能力だ。

まあ、だから今も突然現れたんだけどな。

たしか相手の位置も自由に把握できるだったよな……怖っ……えっまさか今までも俺の場所もバレてたのか。でもいつもシノンさんと一緒だったからなにも恥ずかしいことはないがな!

アガルタさんは忍でもあるから二人がやばい状況になったら能力で異空間に連れて行って助けてくれるってことだろ……多分。

するとゾーマが

「まあアガルタの能力があれば、もしもの時は逃げれるからな……それなら協力してやる……がもしもの時は最優先でティサを助けてくれよ、本当に」と言ったときティサが

「なっ何言ってんだよゾーマ!私だけ助かったって意味ねえだろ!お前も生きてるからいいんだろうが……おいちょっと待てメロアとゼルバにはどういうんだよ……一番は隊長にどういうかだよな。だって絶対バレてるだろ!どう言い訳するんだよ」

するとシノンさんが

「もういっそのこと正直に言いますか?……あの人だったら分かってくれそうですが……」

「なあティサ俺がいうからさお前は来るな!もしなにかあったときに俺だけだったら殺されたとしても死ぬのは俺だけですむからな」

「……ゾーマお前……バカだろ!一緒に行くに決まってんだろうが!お前だけでいかせるほど私は落ちぶれてねぇ死ぬときゃ一緒だ」

「ああ!そうだなティサ!」

俺が見た二人はこんな感じじゃなかったけど……まあ何年も経てば変わるか

そうして二人には二重スパイという形で協力してもらうことになった。

「そんな感動的でも私の家を壊したことは変わらないから……本当に頑張れよテメェら」

「もうツバキ今日変わってばかりだよ……それで早くヘドラのところに行かないと」

「それじゃあ行きますかシノンさ…………なんすかこの今までにないぐらい力が出てくるっすよ……なんで突然」

するとメルファが

「もしかしてミドラの……あの趣味丸出しの試練をクリアしたの……まだやってたんだあれ」

「試練ってなんすか?」

俺がそう聞くと説明をしてくれた。

十二分後

愛してるゲームが試練ってなんかおかしいけど強くなれるならなんでもいいか……これで少しはシノンさんに……近づいてない!シノンさんも強くなったってことはなにも変わらない!俺も早く強くならないと、絶対シノンさんを追い越して守ってみせる!

そうして俺たちはルミエルたちのところに向かった。

そしてルミエルの場面に戻る

やっとシノンさんたちと合流できたぁ

長かったな……でもいつもみたいに疲れないな、これが神龍の加護の力なのかな……でも加護なしでも強くならないと、もし加護が消えたときにすぐに殺されたらいけない……というより私が殺されるよりみんなを守れないのが私は嫌だ。とくにスミカ……をその守りたいって思うのはなんで……そっか仲間だもんね、うんそうだよ

そうして私たちは合流したときにミドラ族長がこう言った。

「ここからお前たちの行きたいところにワープさせてやるよ!(ほんとは宴を開きたいがせっかくあいつらがカップルになったんだできるだけ二人きりになれるようにしてやらないとな……こいつら全員が離れてもすぐに合流できるように魔法陣に仕組んでおくか)」

そう言われたので私たちは感謝を伝えてワープさせれもらうことにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る