第十六話アカネとヨシカゲの過去
第十六話アカネとヨシカゲの過去
組み合わせごとの観光のストーリーヒョウ、アカネ、ヨシカゲ編です
「それじゃあさっそく行こうか二人共、まずどこ行く?」
「私はね……あるならスターバックスに行ってみたい……でもマックも行きたいし」
「なら全て行けばいい。金なら俺が全部出すから安心しろ」
「「兄貴ありがとうございます!」」
俺もここにくるのは初めてだ。周囲を警戒しておいても損はないか
しかし警戒ばかりしていては楽しむことが出来ない
今日ぐらいはせっかくだから楽しむか
「みてみてなんか犬の像があるわ!」
「もう、一人で先に行くなよ、危ないだろ」
「大丈夫よだって兄貴がいるし何かあってもなんとかなるわよ」
「まあそれはわかってるけど、アカネに何かあってからじゃ遅いから言ってるんだよ」
「二人共俺を信頼してくれのは嬉しいが俺はなんでもできるわけじゃない。闘技大会の時に俺はまだ弱いということを痛感した。もっと強くならなければ」
なぜかは分かっている。アカネ、ヨシカゲお前たちを失うことを俺は恐れているからだ。絶対に守り切ってみせる。もうあの時みたいに失ったら俺は……
「本当に高い建物が多いな」
「あと人も多いですよ。すごく迷いそうで……あれアカネは」
「アカネならあそこにいるぞ」
「ヨシカゲ〜みてTSUTAYAがあるわよ。私たちの街のより大きい!早く入ろうよ」
「もう、何回いえば……はあ、兄貴行きましょう」
「ああ、行くか」
「アカネお前な、もし誘拐とかされたらどうするんだよ」
「大丈夫よ何かあれば叫ぶから!」
「お前あの時も言ってたよな」
「あの時ね……ママに……売られそうになった時ね……二人ともちょっと待って吐き気が」
「ごめんな、思い出させて。大丈夫だから今は俺も兄貴も一緒だから……な、ちょっとあそこの椅子に座って休憩するか?」
「うん、ありがとう。ごめんね二人の時間取っちゃって」
「良いってこれでアカネが元気になるなら」
「俺は大丈夫だ。楽しむなら三人で……だろ」
俺は二人といつも一緒にいるのに、昔の事を知らない。しかしあの様子を見たしまったら聞こうにも聞けないな
そして七分後
「もう大丈夫、ありがとう待っててくれて」
「ごめんな俺が思い出させたから」
「私はあんたがいたから今生きてんのよ。ほんとにありがとう」
「なんだよ急に……俺はお前がいなくなるのが嫌だったから助けただけだよ。なんで突然こんなこと言ってくんだよ」
「これでもいつも感謝してるからよ、良いでしょこんな時ぐらい」
俺は二人の、この笑顔を守るを再び誓った。
「そういえば兄貴には言ってませんでしたね。どうして俺たちが冒険者をすることになったのか……兄貴聞きたそうにさっき見てましたもんね」
「どうして分かった」
「最近の兄貴、俺たち二人のことになると結構顔に出るようになってますよ」
こういうのは自分じゃ気付けないものだな
「あれは今から四年前俺たちが十四歳の時」
回想
「ねえヨシカゲ、最近隣の家のアオイちゃん見ないよね。それだけじゃない同じクラスの子が日に日に学校に来なくなってるよね……なんか怖いね」
「そうだな、俺も昨日カズヤの家に行ったんだが、いつも家にいるあいつがいなかったんだ。なんかおかしくないか?その後コウヤとフミヤも家に行ってもカズヤを同じでいなかったんだ」
「ヨシカゲは勝手にいなくならないでね。それで突然なんだけどね、もし……もしも私がヨシカゲのこと……」
「おっヨシカゲにアカネ帰ったか!おかえり」
「ただいまぁ……それでアカネ何か言ったか?」
「なんでもない!」
なんだったんだ?何か言いかけてたような気が……
「なあアカネ、家まで送っても良いか何か嫌な予感がするんだ」
「もうヨシカゲは心配性なんだから、大丈夫よ何かあったら私叫ぶから……その時は助けに来てね」
「当たり前だ」
その後俺は思わず言ってしまった
「アカネがいなくなったら俺は俺じゃなくなる。だからできれば死ぬまで一緒がいい」と聞いてませんようにと俺は願ってしまった
アカネは顔が赤くなっていた。これは聞こえていたな。ああぁあああ恥ずかしい
そしてアカネを家に送った帰りに俺は聞いてしまった。
「ねえ次はアカネちゃんでしょ、どれぐらいで売れるかしらね。村長はどれぐらいが良いの?」
「わしは百万ぐらいがいいな。コウヤとフミヤは二人で五十万だったからな」
「そういえば、あと何人子供残ってるの?」
「あと………十三人くらいか、子供なら増やしてまた売る。これを繰り返せばわしらの村は大儲け、良い作戦じゃろ」
えっ何を言っているんだ。まっ待て今次はアカネって早く戻らないと
そして俺は全力でアカネの家に戻った
「もうアカネおとなしくしてすぐ終わるから」
なんなんだこの状況は……はっ早く助けないと
「アカネ!大丈夫か」
「もう来ちゃったの?……そうだわ今回はアカネとヨシカゲくんを売りましょうか!本当はアカネ一人の予定だったけど仕方ないわよね」
「何が仕方ないだ!お前はアカネの母親だろ、なんで自分の子供を売ろうなんて思えるんだ!」
「何をおかしなこと言ってるの?お金になるから売るだけでしょ、みんなもやってるわよ」
「みんながやってたら何をしても良いのかよ!……ならお前を傷つけても大丈夫だよな、大丈夫殺しはしないから」
そう言って俺はアカネの母親を立てなくした。その間に俺とアカネは村から逃げた。大人の多くが仕事中だったのもあり運良く誰にも会わずに出られた
「はあ、はあ……はあアカネ大丈夫だったか……って大丈夫じゃないよなごめんな!すぐに助けられなくて、俺がもっと早く気づいていたら怖い思いさせずにすんだのに」
「私ね最初は何かあっても叫べるって思ってたの……でも怖くて叫べなくてそれどころか声が……」
その後アカネは吐いてしまった
十一分後
「こんな時に言うことじゃないのは分かってるんだが俺と二人で冒険者にならないか!二人共戦える力をつければ、次何かあった時また……俺が近くにいるとは限らないだろだから俺が行くまでは……その死なないと思ったから……ああもう簡単に言うとな結婚してくれってことだ。俺は死ぬその瞬間までアカネと一緒にいたいんだよ。……いいか?」
「もうなんで今言うのよ。もっと雰囲気とか考えてよ」
「それで……返事は……」
「良いわよ、その瞬間までいてあげる。まあ年齢的にはまだ……だからいつか約束ね」
「ありがとうアカネずっと大事にするからな」
回想終わり
「その……こんなことがあって、でも結局は兄貴に助けてもらって……俺一人じゃアカネを守れなかった」
「いやお前はアカネをずっと護ってると俺は思うぞ。まあお前もアカネに護られているだがな」
「そうだといいのですが」
「懐かしい話してるじゃない」
「アカネどこから聞いてたんだ」
「まあ最初から……それでねあの時思ったことがあるの」
「なんだ?」
「こいつこんな時に何言ってんのよ!って」
「それでそのアカネ約束覚えてるか?」
「結婚でしょ覚えてるわよ当然ね、まあさっきの話聞いたからね。それでねヨシカゲあなた一つ忘れてることがあるでしょ」
「忘れてること?」
「あるでしょ、こから始まってけで終わる七文字のやつ!」
「……あっわかった……婚姻届か」
「そうよ、早く出してよね。ならTSUTAYAのあと役所に行きましょうか」
「分かったよアカネ待たせて悪かったね」
そして俺たち三人はTSUTAYAに入って本を買った。
買った本は子供たちように三匹のやぎのがらがらどん、ねないこ、だれだ
ぐりとぐら、そらまめくんのベッド、大ピンチずかんなど
自分の買った本はプルーロック、むかしむかしあるところに、死体がありました。、ザ・ファブルを買った。書店員のおすすめという棚にあったので買ってみることにした。
アカネとヨシカゲが買った本は私の幸せな結婚、まちのヤクザとパン屋さん、沼すぎてもはや恋、スキップとローファー、愛してるゲームを終わらせたい、WIND BREAKER、バキ外伝烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ、呪術廻戦、ジョジョの奇妙な冒険を買ってと言われたので買った。
買った本はリュックに入れた。
俺たちが役所に向かっていた時
アカネがいないことに気づいた。
俺が周囲を警戒を怠ったから……悔いるのは後だ。まずはアカネを探さないと
ヨシカゲとは一緒に行動することにした二手にわかれたほうが探しやすいのだろうがアカネが連れ去られたと考えるとヨシカゲが一人になったら連れ去られてしまう
そして俺たちは裏路地、商店街、建物の中などを探していたら
「はあ……はあよかった。ヨシカゲと兄貴見つかった」
「どこ行ってたんだよアカネ心配したんだぞ。もしアカネが……されてたらって」
俺はアカネに何があったのかを聞いた
「変な男たちに運ばれたんだけどね……じじゃーんこのメイスで弱点を殴ったの!全員のをね!そしたら男たちがうずくまって悶えてたからその隙に逃げてきたの。これでも冒険者なんだからね!あの時とは違うんだから」
「お前ほんとすごいな。でも本当にアカネが生きてて良かった」
俺はアカネのことを……いや二人共を過小評価してたのかもしれない
しかし俺がもっと警戒をしていれば連れ去られることもなかった。
やめだやめだ。今は二人の成長を喜ぶべきか
そして俺たちは役所に行き、その後待ち合わせ時間まで観光を楽しんだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます