#15話 異世界でバイク革命!?

「で、あるからして、ケモノをさらに身近に感じるにはどのような要素が必要なのかをアンケートで聞いた結果・・・・・・」


 基地で作戦会議をしていると、いきなりゲラモが割り入った。


「チヒロ! なんか、変なのが出てきたっす! 見てほしいっす!」


「変なの?」


 ゲラモの後についていくと、そこにあったのはさっき掘り出されたのだろう、土にまみれ、錆ついたバイクだった。


「バ、バイク!? なんでこんな異世界に!?」


「これは、ロストテクノロジーか」


「ロストテクノロジー?」


「300年戦争後期に活躍したと言われている、スエラドルクが開発したと言われる発明品のことだ。あまりにも高度な技術から、誰にも再現できず、ロストテクノロジーとして歴史の闇に葬られた」


 スエラドルク。どんな人なんだろうか、だが、こんなものを開発するということは、もしかするとこちら側の世界の住人なのかもしれない。


「細かいことはどうでもいい、この異世界でかっこいいバイクに乗れたらさぞかしカッコいいだろう! よし! 修理するぞ!」


「修理、出来るんですか?」


「あぁ! バイクの修理店で働いていたこともある! 任せてくれ!」


 早速コンディションを確認する、なるほど、ここが壊れてて、ここが再利用出来そうだ。


「ベル! リアサスペンションを買ってきてくれ!」


「ないぞ」


・・・・・・へ?


「そんなもの、この世界にはないぞ」




    異世界でバイク革命!? 〜完〜

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