この親バカ、どうしよう？　～幼女ですが、私は妖精王です～

ヤングケアラーとしての辛くて短い人生の後には、異世界で父や兄たちに溺愛される公爵令嬢としての人生が用意されていた。
アレクシアは二人目の皇帝と畏怖されたノイエンドルフ公爵の娘として幸せに育っていたのに、十五歳年上の影の薄い皇太子との結婚を命じられてから急転下。
人質同様の政略結婚を拒絶した後、裏切りに次ぐ裏切りで、大切な人たちが殺された。皇帝の裏切りにより、アレクシアも八歳で公開処刑。
けれど、処刑された直後、三歳の誕生日の前日に戻っていた。
父も兄も侍女も護衛騎士たちも、アレクシアのために死んだ人たちが全員、生きている。
どうして回帰したのかわからないけれど、今なら大切な人たちを助けられるかもしれない。
必ず助ける、とアレクシアは胸に秘め、三歳の誕生日に挑む。