愛があるから耐えられるのか。愛があるから食べたいのか。そんな耽美でとろけるような世界を美しく描写されていて、特に『食事』シーンは圧巻です。胸がドキドキするような、ほう、と息を吐きたくなるような甘くて美味しいシーンに、こちらも何かしら食べられてしまったかのよう。捕食者と被食者の関係や、吸血鬼と人間の恋愛事情に目のない方におすすめします!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(402文字)
吸血鬼ものの短編です。吸血衝動のある女性と、彼女に血を吸われる男性のはなし。女が男の血を吸っているシーンだらけなのですが、それが濃厚なラブシーンにも読めて、読めすぎて……ドキドキすること間違いなし!!!!(≧∇≦)vV吸血描写が秀逸でした☆恋と言うより、愛の話が読みたい!大人っぽい恋愛が見たい!!そんな濃い恋愛譚が読みたい人におススメの短編。
彼女がそう名乗った訳じゃない。けれど、恐らく吸血鬼だ――血を吸われることに『特別』を感じる男と、痛みに反応する男を見て愛を感じる女。何かをして何かの反応を得られた時、ヒトはそれを交流と言うのだろう。例え、命懸けの睦言であろうとも。
二人の関係性を問われたら、『恋人同士』と言えるだろう。だが、本当に彼等は『恋人同士』だと言えるのだろうか?彼の決めたルールの中で、二人の関係は続いている。そのルールを破れば、呆気なく終焉を迎える。彼は確かに彼女を愛していると感じる。だが、彼女は?普通では無い彼女は、一体どんな愛を彼に持っているのか。読み終えたあと、二人の愛のかたちを考えてしまう、そんな余韻を残してくれる作品だ。あなたも、その余韻に浸ってみては?
吸血鬼な彼女、そして彼氏兼餌な主人公。彼女の秘密を知って二人の距離が縮まる描写、そして吸血シーンが何とも背徳的で引き込まれます!!二人の秘密の甘く危険な関係を楽しんでみてはいかがでしょうか!!
吸血鬼な彼女さん、餌である彼さんの心情描写が圧巻。また、やはり素晴らしい要素は、そこだけではなくて、吸血鬼という種族特有のリアルさ、作者様の腕が光る吸血行為(食事)の描写。それに、ただの食事と言えども、そこには恋人同士としての愛もあるように思えました。これらが相まって、恋愛なのに、ファンタジーで、ファンタジーなのに、現代ドラマのように感じました。とても素敵な作品でした。また、別の作品も読ませて頂きます🌠
これまでいくつか作者様の作品は拝読しているのですが、やはりというべきか……丁寧な心情描写と情景描写美に圧倒されます。それほどにこの作者様の紡ぐ文章は素晴らしい。まだ未読でしたら是非、美しい文章に溺れてみて下さい。後半二話、立場の違う二人の心情描写に思わず「ほぅ」と声を漏らしてしまうことでしょう
短編なのがもったいないくらい、続きが読みたくなる作品でした。恋愛を書いている自分が悔しいと思うくらい、描写に圧倒されました!とても美しさが伝わり、ドキドキしてしまいます。
まず、圧倒的な美しい描写力。こんなにも美しい吸血行為を見たことがない思ってしまうほど、惚れ惚れとする美しさです。短編なの!?ってあとから文字数を見てびっくりするくらい、艶やかで濃厚でした。そして、題材はなかなかの重さなのに、二人の関係性が思わずキュンッとしてしまいます。この二人のことを、破れ鍋に綴じ蓋というのだろうなと思いました。できれば、続きが読みたい作品です!
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