パッシングパワハラ
食器などの片づけをパッシングと呼んでいる。
その片付けだがAさんから手際が悪いとなじられる。
メニューの種類が多いから、食器やカトラリーの種類も千差万別。同じ種類の食器をすんなり重ねられるように注文してくれるグループなんてまれだし、それらが食べ終わった後に片づけるのを、どんな時でもほとんどテーブルから無くなるように重ねるのは至難の業。
それをこの人(Aさん)にかかったら、城のように食器を積み重ねて下げろ、と、言いたいのだろうか?
それを「遅い」だの「手際が悪い」だの。
そもそも、パッシングの業務の優先順位は、料理提供や注文聞きよりは下。
できるだけ短い回数で一気に食器を下げるには、重ね方を工夫しなければならないし、それをやっていれば時間がかかるが、やっている間に、料理提供や注文のための音が鳴る。
仕方がないので、ささっと手に持てる分だけ下げざるを得ない。
そもそも食器を積み重ねて言ったら重いし、バランスも微妙。
異なる種類の食器を重ねているんだから、客の食べ残し一つでもバランスが変わってくるという危うい均衡の元に成り立っている。
それをうまくこなせないのを、入って数か月の従業員に求めて罵倒するのが主にAさんだ。
それから中間パッシングと言って、まだ帰っていない客でも終わった食器は下げることを推奨されるが、これって『早く帰れ』って言っているみたいでものすごく抵抗がある。
店の回転率を上げるための本音は実はそうなんだろうけど、そういう感じに見えないようにするには非常に気を遣うし、客によっては引きにくいところもあるけどそんなことお構いなしに、引いてないことをなじられるのだ。
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