概要
平安女子だけど、"おっとり"なんてしてられない! 兵の家の娘達
平安時代の半ばの頃、源頼光の娘・桔梗が摂津多田の地を訪れた。
都で流行る疫病から逃れてきたのである。
そんな彼女を歓待するために、女主人である小萩は、多田ならではの料理を用意し宴を開く。そこで、桔梗は"兵の家"ならではの苦労を知ることになった。
都で流行る疫病から逃れてきたのである。
そんな彼女を歓待するために、女主人である小萩は、多田ならではの料理を用意し宴を開く。そこで、桔梗は"兵の家"ならではの苦労を知ることになった。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!ささやかな夕餉に語られる武士の興り
平安中期は貴族の時代。
雅やかな国風文化が花開き、藤原氏が栄華を極めた時代。
「望月の欠けたることもなしと思へば」の時代。
今年の大河ドラマ『光る君へ』の時代。
そんな時代の下、次代を担う武士階級が台頭しつつあった。
この作品は、兵(つわもの)の家に生まれ、あるいは育った女二人の、一夜の宴(うたげ)の物語。
時は長徳四年(九九八年)の秋。
源氏の棟梁である源頼光の末娘・桔梗(ききょう)は、京を離れ、摂津の国多田の荘を訪れる。
桔梗を迎えるのは、叔母の小萩。
同じ家に育った女二人の、女だけの、気さくな宴席が始まる。
並ぶのは、その地で取れたものばかり。
語られるのは、…続きを読む