概要
たどたどしく、そしてうつくしく。SF×平安の往復書簡?
アレックス・アレキサンダー、銀河帝国の新米パイロットが着任したのは銀河の辺境の惑星に進駐している老朽艦アナベル・リー号だった。そんなアナベル・リー号にある日、うつくしい花の枝が添えられた一通の手紙が届く。たまたま新しい翻訳機を持っていたアレックスは老艦長ガードナーと共に手紙を解読することに。
それはこの惑星「うつくしの宮」を治める女王の代書係『祐筆』である實奈子(みなこ)が女王に命じられ、宮の上空に佇むアナベル・リー号に弟の文使い歳助(さいすけ)と共に届けたものだった。
電気も機械もなければ、翻訳機も少ししか作動してくれない両者の間で、知恵と工夫をこらした文のやりとりと、暖かい心のこもった交流がはじまるが……。
エブリスタで同時公開していましたが今回書き下ろしを加えました。
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それはこの惑星「うつくしの宮」を治める女王の代書係『祐筆』である實奈子(みなこ)が女王に命じられ、宮の上空に佇むアナベル・リー号に弟の文使い歳助(さいすけ)と共に届けたものだった。
電気も機械もなければ、翻訳機も少ししか作動してくれない両者の間で、知恵と工夫をこらした文のやりとりと、暖かい心のこもった交流がはじまるが……。
エブリスタで同時公開していましたが今回書き下ろしを加えました。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!SFと平安文化の融合! 異色に見えて、本来のSFです。
一兵士の新人のパイロットであるアレックスの視点から描かれていく、SFです。
骨太なSFがあり、単純ではない世界観になっています。
その中に組み込まれた『平安文化』の雅さがオリジナリティが、SFらしさをアレンジしています。
また視点人物のアレックスが現代人に近い感性を持っているので、『平安文化』を学校の授業でしか知らない層が読んでも、難しくなく理解ができるようになっています。
また『平安文化』が好きな層が読んでも、SFの世界観から見るとそうなるんだ、と逆転の発想があります。
軸であるボーイ・ミール・ガールは揺るぐことなく、根底に流れているので、ブレはありません。
ワクワク、ドキド…続きを読む